卒乳方法と乳房のケア

卒乳方法と乳房のケア

卒乳の方法は、部分卒乳(夜だけあるいは昼間だけ卒乳すること)、計画的な卒乳自然な卒乳など様々な方法があり、乳房のケアも違ってきます。
ここでは、卒乳の色々な形とそのケアについてお話します。

卒乳と断乳の違い

まず、卒乳と断乳という言葉から説明しますと、「卒乳」は、赤ちゃんが自然に母乳を欲しがらなくなり、母乳を飲まなくなることを言います。
母乳だけでなく、哺乳瓶で飲むミルクも含まれることがあります。

断乳」は、お母さんが母乳を与えるのをやめようと思い、日を決めて母乳を飲ませるのをやめることを言います。

断乳でも哺乳瓶で飲むミルクも含まれることがあります。
授乳回数が減ってきて、ある日から(お母さんの意思で)授乳をしないという「断乳」も母乳を卒業するという意味で「卒乳」と言われていることがあります。

卒乳の方法

卒乳は色々な方法がありますので、一つずつご紹介しましょう。

自然な卒乳

自然な卒乳とは、何も計画せずに赤ちゃんが自然に飲まなくなるまで待つ方法です。
母乳を飲んでいる期間が長期に渡ることがありますが、赤ちゃんに一番負担がない方法です。

これ以外は、厳密な意味で卒乳とは言えないかもしれません。

部分的な卒乳

部分的な卒乳とは、「夜間だけ」または「保育園に行っている時間帯だけ」というように、ある時間帯に限って卒乳するという方法です。
まず夜や昼間だけ卒乳して、徐々に卒乳の準備を整えるというやり方があります。

計画的な卒乳

計画的な卒乳とは、母乳を与える回数を計画的に少しずつ減らしていき、最後の日はいつにするかを決めて、それ以降は母乳を与えないようにする卒乳の方法をいいます。

1日の授乳回数が減らしていくので、赤ちゃんの気を他のことにそらして卒乳に向けていきます。
赤ちゃんの意向に沿っていないという点では、計画的卒乳は「断乳」の範囲に入るのかもしれませんね。

卒乳のときの乳房のケア

卒乳というと、何かと乳房のケアをしなければならないのかなと不安に思う方がいらっしゃるかもしれませんね。
特にトラブルがなければ特別なケアは不要です。

どんなケアがあるかご説明しましょう。

自然卒乳

自然卒乳の場合の乳房のケアをお伝えします。

搾乳

自然卒乳の場合は、赤ちゃんが自然に飲まなくなるので、自然に母乳を飲む回数が減ってくることが多いです。
赤ちゃんが母乳を飲まなくなった後は、乳房の張りがなければ何もせずに様子を見てください。

乳房の張りや痛みなどの変化を感じるようでしたら、ある程度様子を見てください。
そして、「この状態だと赤ちゃんに飲んでほしいな」というくらいに乳房が張るようなら、搾乳してみましょう。

その後にも同じように乳房の張りや痛みを感じる場合、搾乳や圧抜き(少し乳房の張りが楽になる程度母乳を搾る)をしますが、前に搾乳した間隔よりも日があくといいですね。
例えば、前に1日たったところで搾乳したのならば、次には1日以上あいているのが理想です。

搾乳しなくても良い期間が長いと、その分卒乳後の乳房の状態は良いと言えます。
その後も搾乳する必要がある場合は、その前の搾乳間隔よりも日があくようにするのです。

2-3回の搾乳で乳房の状態が落ち着けば良いのですが、それ以上の搾乳が必要な場合は、助産師に相談しましょう。

冷やす

搾乳の後は、30分〜1時間ほど乳房を冷やすと効果的です。
搾乳はもちろんですが、圧抜きでさえも乳房には刺激になります。

寒いようなら無理をして冷やさなくても大丈夫です。

ブラジャー

卒乳した後、特に乳房の張りや痛みなどを感じない場合は、そのまましっかりとしたブラジャーをして、乳房を支えましょう。
乳房がゆらゆらとゆれると、それも刺激となります。

突然母乳を飲まなくなる場合

1日にある程度の授乳回数があるにもかかわらず、赤ちゃんの意向で突然に卒乳することがあります。
この場合、お母さんはいきなり過ぎて戸惑ってしまいます。

まだ母乳を与えたいと思っていて赤ちゃんに母乳を飲ませようと努力しても、飲まない場合はそのまま卒乳となります。

1日に5回以上授乳していた場合は、助産師にどのように乳房をケアすればよいのかを相談しましょう。
赤ちゃんの月齢や離乳食の進み具合、健康状態によっては、ミルクが必要なことがあります。

部分的卒乳

ある一定の時間は母乳を与えないため、そのときに乳房の張りが強い場合は、搾乳が必要になることがあります。

どれくらいの時間母乳を与えないのか、1日の母乳の回数が何回かにもよりますが、あまりにも乳房の張りが強い場合で、次の授乳まで待てないときには少し圧を抜く程度に搾るとよいでしょう。
全部搾りきってしまうと、また新しい母乳を作ってしまい、結局母乳の量や授乳回数が減らなくなってしまいます。

卒乳している時間帯で乳房の張りがない場合は、そのまま様子を見て授乳する時間になったら、いつも通りに授乳してください。

何度か繰り返して、卒乳の時間帯に乳房の変化や張り、痛みなどを感じるようなら、やはり圧抜きした方が良いでしょう。
その場合も、だんだん乳房の張りや変化を感じなくなってくるようなら、何もせずに次の授乳まで待ちましょう。

計画的卒乳

計画的な卒乳では、母乳を与える回数を少しずつ減らしていきますので、それによって乳房の張りがあるかどうかを観察してみてください。
特に張りが気にならなければ、2-3日かけて1回ずつ減らしていくと良いでしょう。

張りが気になる場合は、赤ちゃんに母乳を飲んでもらって授乳間隔を調節してみるといいですね。
でも、飲みたくない場合はお母さんがいくら飲ませたくても赤ちゃんは飲みません。

あまりにも胸の張りがある場合は、圧を少し抜く程度に絞りましょう。
スッキリするまで搾ると、乳房への刺激となってまた母乳を作ってしまいますので、圧抜き程度にとどめておき、次の授乳を待ちましょう。

1回の授乳を減らす時間には決まりがありません。
赤ちゃんや自分のスケジュールに合わせて減らせば大丈夫です。

まとめ

色々な卒乳の方法と乳房のケアについてお伝えしました。

搾乳をするべきかどうか、どこまで搾ったらいいのか不安な場合は、助産師に相談しましょう。
具体的な搾乳間隔や乳房のケア方法を教えてくれるでしょう。

希望の卒乳の方法がスムーズに進められるといいですね。