授乳期の乳腺炎!原因やケア、予防方法は?

授乳期の乳腺炎!原因やケア、予防方法は?

乳腺炎とは、乳房内の母乳の通り道である乳腺に炎症が起き、バスト全体が固く腫れたり、しこりや痛みを感じたり、発熱する症状です。
授乳期に起こりうる乳腺炎としては主に、急性うっ滞性乳腺炎急性化膿性乳腺炎という2種類があります。

急性うっ滞性乳腺炎とは

乳汁のうっ滞(停滞)で乳管がつまることで起きる症状を急性うっ滞性乳腺炎といいます。
原因としては、ママの乳管が十分に開いていない、赤ちゃんの哺乳力が弱い、授乳回数が少ない、授乳間隔が空き過ぎているなどが挙げられます。

つまり、赤ちゃんが飲む量以上にママが母乳を作り出してしまっている状況ということです。

ケアの方法としては、以下の7つが挙げられます。

妊娠出産時のサイズに合わせたブラを着用する

妊娠出産に伴いバストサイズが1〜2カップアップする人が多いです。
適切なサイズのブラを着用しないと物理的にバストが押さえつけられてしまい、母乳がうっ滞する原因になってしまいます。

哺乳瓶に搾乳しておく

赤ちゃんにたくさん飲でくれればいいのですが、あまり量を必要としない赤ちゃんもいますし、断乳・卒乳の時期には授乳量を減らしていかなければなりません。
そんな時は哺乳瓶に搾乳しておくと良いでしょう。
冷凍で1週間、冷蔵で1日程度は鮮度が持ちますので、搾乳した母乳を使って旦那さんに授乳をお願いすることもできますね。

バストを冷やす

保冷剤を張って炎症を抑えることができます。

バストマッサージで乳管をほぐす

片方の胸を一方の手で下から持ち上げるようにし、もう一方の手を正面から包み込むようにして当て上下左右に揺らします。
それから乳輪を5本指で摘むようにして押して引く動作を繰り返し、乳首を5本指で揉みます。
マッサージの仕方を教えてくれる産院が多いので、そこで覚えるのも良いでしょう。
なお、触れないほど張って痛いときは、まず冷えピタなどで冷やしてからマッサージするようにしましょう。

食事の内容を見直す

数年前まで高カロリーな物や油っこい物を食べると乳管がつまりやすくなるといわれていました。
しかし現在は日本助産師会などでもそれらの食べ物と乳管閉塞の関連性を示す根拠はないとされています。
食事制限をするというよりも、バランスの良い食事を心がけるようにしましょう。

病院で薬を処方してもらう

炎症で痛む場合は鎮痛剤を処方してもらえます。
薬の種類によっては母乳を通じて赤ちゃんにも影響が出てしまうものもありますので、市販薬ではなく病院で処方してもらった薬を服用してください。

漢方やハーブを飲む

漢方では、熱を冷まし炎症を抑えてくれる働きをする葛根湯(かっこんとう)がおすすめです。
ハーブティではホルモンバランスを整えてくれるフェンネル、キャラウェイ、カモミールなどがブレンドされたハーブティがおすすめです。

急性(感染性)化膿性乳腺炎とは

乳頭にできた傷などから細菌が感染することで起きる症状を急性化膿性乳腺炎といいます。
胸が腫れ、激しい痛みや高熱が出たり、膿瘍が出ることがあります。

原因としては、赤ちゃんが強く乳首を噛むことで乳首に傷がついてしまい、赤ちゃんの口内や皮膚にある常在菌が傷口から侵入し滞留してしまうことが考えられます。

ケアの方法としては、以下の6つが挙げられます。

妊娠出産時のサイズに合わせたブラを着用する

乳首が擦れて傷つかないよう適切なサイズのブラを着用しましょう。

赤ちゃんに噛まれないよう授乳姿勢を変えてみる

赤ちゃんに乳首を噛まれない体勢がないか、いつもとは違う授乳姿勢を試してみましょう。

搾乳機を使用する

直接乳首に触れずに搾乳出来るので、衛生的で痛みも軽くなります。
手動タイプと電動タイプがあり、胸のサイズや乳首の形などによっては搾乳しにくいということもあります。
ベビー用品店で試用することは出来ないので、産院で貸してもらえる場合は一度試用してみることをおすすめします。

乳頭保護器を装着して授乳する

痛みが軽度の場合は乳首の柔らかさに近いソフトタイプがおすすめです。
傷がかなり痛む場合はハードタイプを使用しましょう。ただしママの乳首の柔らかさと違うので嫌がる赤ちゃんもいます。

漢方を飲む

十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)は熱を冷まし、炎症や化膿を抑えてくれる働きがあります。

病院で処置してもらう

感染性の場合、抗生剤を処方してもらえます。
膿瘍が出た場合は、病院で針を刺したり切開をして膿を出すなどの手術を受ける必要があります。

まとめ

授乳によるトラブルは多く、赤ちゃんとの大切なコミュニケーションの時間がストレスになってしまっているママも多いのではないでしょうか?
そんな時は母乳育児を一旦お休みし、搾乳機や粉ミルクを頼ってみてはどうでしょうか?

海外では「赤ちゃんも大切だけど、自分のケアも大切」という考えが当たり前のようにあり、完全母乳育児の人はむしろ少数派なくらいです。
絶対に母乳じゃなきゃダメ!と思い込みすぎず、自分の体と心をケアしながらストレスなく楽しい育児をして欲しいと思います。