妊娠時に胸が痛いのはいつまで続く?おすすめの対策も紹介

妊娠時に胸が痛いのはいつまで続く?おすすめの対策も紹介

妊娠時には胸の張りや痛みなどの症状がみられます。痛みの出方や程度には個人差があり、痛くて辛いと感じる人もいます。

私も妊娠初期には胸の張りと痛みを感じ、とくに脇の下が張って痛かったと記憶しています。妊娠期間中にずっと痛かったわけではなく、痛いのは妊娠初期で、妊娠後期は胸が痛いというよりは胸が大きくなって重いという感覚でした。

一般的には、妊娠時の胸の痛みはいつまで続くのでしょうか。胸の痛みに対してのおすすめの対策についても説明していきます。

妊娠時の胸の痛み

妊娠時の胸の痛みの症状と原因について説明していきます。

妊娠時にみられる胸の症状

妊娠時にみられる胸の痛みには、乳房痛、乳房の張り、乳頭痛などがあります。胸が張って痛い場合や、押さえると胸が痛い、歩いたり走ったりの振動で胸が痛い、下着に乳頭が擦れると痛い、乳頭にチクチクするような痛みがあるなど、痛みの出方や程度は人によってさまざまです。

妊娠時にみられる胸の痛みの原因

妊娠時には女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンの分泌が増加します。妊娠時にみられる乳房の張りや痛み、乳頭痛などの症状は女性ホルモンの分泌の変動やバランスが関わっていると考えられています。

妊娠時に胸が痛い症状が続く期間

胸が張って痛いと感じるのは、妊娠初期が多いようです。妊婦のマイナートラブルの種類と発症率を調査した研究では、胸の張りを感じたと答えた妊婦は妊娠初期が中期・末期よりも多い結果となっています。初期よりは少ないものの、妊娠中期でも約70%、妊娠末期でも約60%の妊婦が胸の張りを感じている1)ので、妊娠初期や中期まで胸の痛みを感じる人もいれば、妊娠期にわたって胸の痛みを感じる人もいるということが推測されます。

妊娠期の胸の変化と胸の痛み

妊娠期には胸の変化が見られます。妊娠12週前後に乳房は急激に発育し、16週までは徐々に乳房が増大します。妊娠16週から24週の中期に入ると変化はほとんど見られなくなります。その後、妊娠24週を過ぎて、28週、32週頃に急激に乳房が増大します。2)

胸が痛いという症状がある人の口コミを見ていると、妊娠初期に胸が痛い症状がある人でも、
「妊娠4〜5カ月を過ぎたころからはあまり気にならなくなった。」
「胸の痛みや張りは安定期を過ぎるとなくなり、出産前にまた痛くなった。」
という人もいました。妊娠中の胸の変化があまり見られない妊娠4〜6カ月ごろになるといったん胸の痛みが落ち着き、その後、再び急激に乳房が増大する出産前の時期に胸の痛みがぶり返す方もいるようです。

妊娠時に胸が痛いときの対策

胸の痛みに対する対策は以下のことが有効であるといわれています。

胸の変化に合ったブラジャーを身に着ける

妊娠期には妊娠初期から出産にかけて著しい胸の変化が見られます。その時期の胸にあったブラジャーを身に着けましょう。乳房が垂れ下がるような状態になると痛みを感じやすくなるため、締め付けず、かつ、支える機能のあるブラジャーがおすすめです。妊娠時は肌が敏感になっている時期でもあります。ブラジャーは肌に直接触れるものですので、素材にも注意して肌に優しいものを選ぶとよいでしょう。

生活習慣の改善

妊娠中のマイナートラブルの苦痛度と生活習慣を調査した研究では、妊娠中の身体症状の苦痛が低い人は苦痛が高い人よりも睡眠が十分にとれていて不安感が低かったという報告があります。また、喫煙をしていない、朝食をとっている、間食が適切である、就寝時間・起床時間が規則正しい、運動をしている人の方が身体的な苦痛が低いという結果でした。毎日決まった時間に寝起きして十分な睡眠をとり、適度な運動を行う、規則正しい生活をすることが胸の痛みを含む妊娠時の身体症状の緩和を期待できるといえるでしょう。

妊娠中の胸の痛みを含むマイナートラブルは、仕事をしていない初産婦で多いことが報告されています。一方で、仕事をしていない人でも、マタニティスイミングなどの適度な運動や妊婦同士の交流などを行っている人は仕事をしている人よりもマイナートラブルが少ないという報告もあります。1)妊娠期には適度な運動や社会的な交流を行う時間を持つことも有効といえるでしょう。何もすることがない時間が長いと身体の不快な症状も気になってしまうようです。


1)新川治子ら 現代の妊婦のマイナートラブルの種類,発症率及び発症頻度に関する実態調査 日本助産学会誌 J. Jpn. Acad. Midwif., Vol. 23, No. 1, 48-58, 2009
2)堀井満恵ら 妊娠経過に伴う乳房の発育状況と泌乳との関係 富山医科薬科大学看護学会誌 第1号 1998 89-96