2歳になると、そろそろ卒乳しようかなと考えるお母さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
周りでも卒乳を終えている子どもが増えているかもしれません。
「1歳と2歳の卒乳方法に違いはあるのかな」「どうやって卒乳を進めればいいのかわからない」「イヤイヤ期もあるから不安」と色々な心配もあることでしょう。

そんなお母さん方に向けて、2歳で行う卒乳方法をご紹介します。

2歳の子ども

2歳頃の子どもは、走ったり手すりを持って階段を登ったりできるようになり、運動面でも色々な動きが出来るようになっています。
また、大きいや小さいがわかるようになったり、「いや」と自分の意思を示したりもできるようになってきます。

1歳と2歳で行う卒乳の違い

一般的に離乳の完了は1歳?1歳半となっています。

1歳では、離乳が完了するかどうかの過渡期に当たる子どももいるでしょう。

2歳では、離乳が完了し1日の栄養は食事から摂れている時期です。

1歳での卒乳

1歳では、1日の授乳回数が5回前後あったり、離乳食も食べるけど母乳も大好きな赤ちゃんが多いものです。
そのような状況で卒乳しようと思うと、計画的な卒乳に向けて授乳回数を減らしていく必要があります。

まだ、母乳を飲みたいと思っている赤ちゃんだと、苦労するかもしれません。
この時期は、離乳の完了に向けての過渡期に当たります。

2歳での卒乳

2歳になっている場合は、離乳が完了していることが多いと思われます。
また、食事にも慣れて、運動面でもよく動けるようになっていることから、よく食べるようになっている頃です。
よく食べていると、授乳の回数が1-2回になっているなどずいぶん減っている可能性があります。

スムーズにできた!2歳での卒乳方法 image 1

そこで卒乳すると、回数が少ない分乳房はホルモンに反応しづらくなり、母乳はたくさん作られなくなりますので、スムーズに卒乳を進められるでしょう。
搾乳や特別なマッサージが必要になることも少ないと考えられます。

具体的な卒乳方法

無理をせず、親子の負担にならない基本的な卒乳方法は、いつの時期も変わりません。

子どもに卒乳について話す

まずは、子どもに「なぜ、いつ、卒乳をするのか」「授乳回数を減らしていくこと」などを話しておきましょう。
何の前触れもなしに、いきなり卒乳されるとびっくりしたり、抵抗したりするかもしれません。
でも、話をしたときに「いや」と言われたり、抵抗されたりする場合はどうしたらよいのでしょうか。

その場合は、できるところまで授乳の回数を減らしていき、様子を見てみましょう。
好きな遊びをしたり外で遊ぶ機会を作ったりしてみるといいですね。
ある程度授乳回数が減ると、その後にスムーズに進まなくても、また授乳回数を減らしていきやすくなるでしょう。

授乳回数を減らす

母乳を与える回数を、2-3日に1回ほどの割合で減らしていきましょう。
一般的に、夜に寝る前に飲む母乳が一番やめにくいと言われています。

どの時間帯の授乳を減らすかは、自由でかまいません。

最後の1回の授乳をいつやめるか決める

2歳になると、話ができるようになっていることもありますので、「〇〇になったらおっぱいは最後だよ」と話しておきましょう。
「おっぱいの時間には、△△しようね」と楽しみにできることを話しておくのもいいかもしれません。

様々な心配

2歳で卒乳することによる様々な心配事がありますね。
よくある心配事についてまとめました。

イヤイヤ期との兼ね合い

1歳半頃から2歳では、イヤイヤ期になっていて、自分の意思を表したり、うまくいかないことにかんしゃくを起こしたりすることがあります。

スムーズにできた!2歳での卒乳方法 image 2

あまりにも卒乳が難しい場合は、もう少し様子を見てから行うことを検討しても良いでしょう。
どうしても卒乳しなければならない場合は、少しかわいそうですが断乳という形で「母乳を与えない」を貫く方法を取るしかありません。

うまくいくか不安

言い聞かせや話ができるという点では、2歳での卒乳は、子どもと相談しながらできるかもしれませんね。
でも、意思が表出できる分、卒乳したくない場合はどんどん抵抗してくる可能性があります。
なぜ、卒乳したいのかをお母さん自身が考え、どうしても必要なときには、少しずつでも進めていくしかありません。
反対に、あっさりと納得してくれて助かったと話されるお母さんもいらっしゃいます。

子どもに聞いてみた

あるお母さんが2歳の子どもに「おっぱいおいしい?」と聞いたそうです。
そうすると子どもは「うん」と首をたてに振りニコッと笑うのです。
「でも、ご飯や魚の方がおいしいでしょ」「バナナの方がおいしいでしょ」「ビスケットの方がおいしいでしょ」と子どもの好きなもの挙げると、全部に首を横にふって「おいしくない」と答えるのです。
「おっぱいが一番おいしい?」と聞くと「うん」と答えたそうです。

きっと、全部好きでおいしいのだろうと思います。

たとえたくさんの母乳は出なかったとしても、お母さんに抱っこされて柔らかい乳房を含んで飲む母乳は何よりもおいしく、心にもしみ込んでいくのでしょう。
そのお母さんは、卒乳しようかと思っていましたが、もう少し授乳を続けようと思われたそうです。

甘えやしつけとしては大丈夫か?

いつまでも授乳していると「甘えん坊になってしまう亅「自立できない亅など、様々なことが言われています。
でも、母乳を与えることが子どもを甘えん坊にさせたり自立心に悪影響を及ぼしたりはしません。

もし、そのことが不安で卒乳を考えているなら心配いりません。
この頃の子どもにとって、自分の要求(母乳を飲むことやその他のこと)を聞いてくれる大人との関係性は、人との信頼関係を育むために大切なのです。

自分を大事にしてくれる大人がいるから、自分の思うがままに行動し、喜んだり泣いたり感情を表出できるのです。
親や身近な関係の人と信頼関係が築けると自信につながり、だんだん社会性も育っていきます。

まとめ

2歳で行う卒乳方法、1歳と2歳の卒乳の違い、卒乳に関する様々な心配事などについてお話しました。
卒乳を考える理由は色々あると思います。

2歳になると、周りからのプレッシャーを受ける方もいらっしゃるでしょう。
授乳が成長発達にマイナスに働くことはありません。

でも、卒乳に向けて動き出したい方は、子どもにお話して、授乳回数を減らすことからやってみてくださいね。