3歳になってもまだ卒乳していない!悪影響はない?

3歳になってもまだ卒乳していない!悪影響はない?

現在では、子どもが自然に母乳を飲まなくなる卒乳を目指しているお母さんが多くなっています。

子どもが3歳になっいる今も現役で、母乳を与えている方もいらっしゃるでしょう。
でも、まだ卒乳していないとなると少々焦る気持ちもあるかもしれませんね。

これまで子どもも母乳を欲しがり、お母さん側も母乳をやめる理由がなかったかまだ母乳を与えたいと思っていたのですね。

きっと、3歳になっていても母乳をあげていることによる悪い影響があるのかどうかが気になっているのではないでしょうか。

ここでは、3歳など長く母乳を与えることよる影響を中心にお話しましょう。

卒乳とは

卒乳」とは、赤ちゃんが自然に母乳を欲しがらなくなって、母乳を飲まなくなることを言います。

断乳」は、お母さんが母乳を与えるのをやめたいと思って、日を決めて母乳を飲ませるのをやめることです。

2002年から母子健康手帳から「断乳」という言葉が消え、断乳指導が行われることが少なくなってきています。

母乳に関する世界的な見解

WHO(世界保健機構)やUNICEF(国際機構児童基金)では、「2歳までは母乳を与えましょう。2歳以上でも子どもが母乳を欲しがるようなら与えましょう。2歳以上になっていても母乳を与えても問題ありませんよ」ということを言っています。

WHOなどは、世界を見渡し世界に通用する見解を述べる機関ですので、開発途上国の状況もふまえて世界へこのような声明を出しています。
安全な水が手に入らず、ミルクが高い、栄養のある食べ物も豊富ではない地域や国だと、母乳を長く与えることで、栄養補給になり感染症が予防でき、子どもの健康にも良い影響を及ぼすことが多いのです。

ですので、安全な水が手に入り、ミルクがそれほど高くなく、食べ物も豊富な日本では当てはまらないこともあるでしょう。
だからといって2歳以上は母乳を与えてはいけない、母乳を与える必要はないというわけではありません。

母乳を与え続けるかどうかは親が決めてOK、子どもが欲しがるようで親が与えたいと思えば与えてもいいのです。

「そうは言われても・・・」と色々気になることがあるというのもわかります。
次に、母乳を長く与えることによる影響についてお話しましょう。

母乳を長く与えることによる心配事

卒乳に関しては、様々な言葉をかけられるお母さんがいるようです。

「いつまで母乳をあげているの」「いつまでも母乳をあげていると虫歯になるよ」「将来自立できないよ」など、親や専門家、ママ友など色々な人に色々なことを言われて、早く卒乳したほうがいいのかと悩むお母さんがいらっしゃいます。

母乳を長く与えることでよく言われる心配ごとは、「虫歯になる」「甘やかしではないか」「自立できないのではないか」といったことです。

これらについて、本当のところどうなのかをお話しましょう。

虫歯なるという心配

「母乳を与えていると虫歯になる」と言われ、歯には良くないのではないかと心配する方が多いですね。
母乳を与えていること自体が虫歯の原因になるわけではなく、歯の表面についている汚れが良くないのです。

一般的に眠っている間は、唾液の分泌が減るといわれています。

1歳未満は眠っている間も唾液が出ている状態が多く、1歳以上になってくると睡眠中は唾液が減ってくるのです。
唾液は、口の中をきれいにする作用がありますので、起きているときは母乳を飲んでいても洗い流してくれるのです。

子どもは母乳を飲むときに舌を突き出し、乳首を上の顎に押し付けてしごいて飲むので、上の前歯に母乳が付着しやすいのです。
飲みながら眠ると母乳が上の前歯の周囲に残りやすくいため、虫歯ができるとしたらこの部分が多いのです。

歯が生えてきたら、歯の表面の汚れを取るようにするのがいいですね。

これは、食事だけでも食事と母乳、食事とミルクの組み合わせでも同じです。

3歳になっていると、甘いお菓子をおやつに食べている子どもも多いのではないでしょうか。

虫歯は、歯の表面の汚れがポイントなんです。

日本小児歯科学会は、「母乳だけが虫歯のリスクを高めるわけではない」「精神的な結びつきも大切なため、できるだけ母乳をおすすめしたい」「歯が生えてきたら、歯の表面をきれいにして虫歯を予防しておくことが大切」ということを言っています。
母乳とむし歯-現在の考え方、日本小児歯科学会Link

甘やかしているのではないかという心配

いつまでも母乳を与えていると、甘やかしていることになってしつけとして良くないのではないかと心配する声もたくさんあります。
特に夫や家族から言われて、「もしかしたらよくないのかも・・・」と不安になってお母さんがご相談にいらっしゃるのです。

母乳を長く与えることは、「甘やかし」にはなりません

3歳だと自分で立って歩き、ご飯も自分で上手に食べ、着替えもできるようになっていることが多いですね。
そんな子どもがお母さんに抱っこされて、母乳を飲んでいる姿が「子どもを甘やかしているように見える」のです。

3歳と言えば、自我の発達も目覚ましいものです。

自分の思っていることを発することができ、様々な体験を通して1歳や2歳の頃よりも高度な学習能力が備わってきます。
幼稚園や保育園に通っている子どもも多いことでしょう。

刺激的な毎日の中で、安心できる存在のお母さんに抱っこされて母乳を飲むことが、心の安定につながっているのであれば、無理に卒乳する必要はないと考えられています。

子どもが欲するときに心の安定が得られ、「愛されている」「大切にされている」という実感が得られると、自己肯定感が高くなり、自分は大切な存在なんだと思うことができるのです。

自己肯定感が高い子どもは、自分を大切に思えることで、同時に他人も大切な存在だということが自然に理解できるのです。
素晴らしいことですよね。

将来自立できないのではないかという心配

「甘やかし」からの続きで、将来ずっと甘えん坊になって親に頼り、自立できない大人になってしまうのではないかということも心配なようです。

大切にされていることを感じられると、自己肯定感が高くなります。

自己肯定感が高い子どもは、将来的にもポジティブ思考となり、失敗しても頑張れる力を持ち、目標に向かって努力していける人に育っていく可能性が高くなります。
ですので、母乳を長く与えているからと言って、将来自立できないほどの甘やかしにはなりません。

むしろ、母乳を欲しがっているのなら与えても良いと言えます。

甘えさせてあげて親との信頼関係を築き、自己肯定感を高めていけるのです。

でも、お母さんがそろそろ卒乳しようかなと思うようであれば、卒乳してもいいんです。
他の方法でも自己肯定感を高める方法はたくさんあります。

まとめ

3歳で卒乳していないことによる悪影響はありません。
お話したとおり、むしろ良い影響があると言えます。

そうはいっても、そろそろ卒乳したいと思っている人も多いかもしれませんね。
3歳頃の子どもは、親が話すことはおおよそ理解でき、それに答えることができる年齢です。

子どもと卒乳について話し合ってみるのもいいのではないでしょうか。

それができるのも3歳ならではです。
子どもからの興味深い意見が聞けるかもしれませんよ。