保育園に入園を控えている保護者の方々は、新しい生活に向けて色々な準備が必要になりますね。
卒乳もその1つかもしれません。

保育園によっては、搾乳した母乳を与えてくれるところ、必然的にミルクになるところなど様々です。

母乳を与えたいと思っていても、職場に搾乳の場所がなかったり、搾乳する時間が取れなかったりするかもしれません。
あるいは、赤ちゃんが家にいるときだけ母乳を与え、その他はミルクでも良いと考えるお母さんもいらっしゃるでしょう。

いずれにしても、赤ちゃんが保育園に入園するとなると、「おっぱいはどうしたらいいんだろう?!」と悩むことが多いようです。
ここでは、保育園の入園による「計画的な卒乳」へ向けた取り組みについてお話しましょう。

保育園の方針の確認

保育園に行く時期は、ご家庭や職場の状況によって様々だと思います。
認可の保育園や無認可の保育園、企業主導型保育園など保育園の種類も色々とありますね。

入園が決まるのもギリギリにわかったと、急いで準備を進める方もいらっしゃるでしょう。

厚生労働省が告示する保育所保育指針の12章には、「母乳育児を希望する保護者のために、冷凍母乳による栄養法などの配慮を行う」と明記されています。
12章、保育所保育指針、厚生労働省Link

ただ、保育園によっては衛生面などを理由に、母乳は取り扱えないとしているところもあります。
母乳育児を続けたい保護者にはとても悲しいことですね。
入園を希望している保育園がどのような方針なのかを確認しておきましょう。

保育園の入園時期による卒乳の進み具合

保育園は、施設にもよりますが生後2ヶ月から預けることができます。
その頃には、母乳の出かたもスムーズになっていることが多く、分泌量もまだ増えていく時期です。

生後2ヶ月で保育園に赤ちゃんを預ける場合、自然に母乳を飲まなくなる卒乳は難しいことが多いです。
意図的に母乳をミルクにかえていく必要があるでしょう。

保育園入園!卒乳のタイミングは? image 1

その場合、乳房が張る可能性が高いため、対処方法などを助産師に相談しましょう。
生後半年頃になると離乳食も始まりますので、離乳食とミルクにシフトする形で卒乳できるかもしれませんね。

生後半年以降から1年だと、ミルクを与えておらず母乳だけだった場合、ミルクへの移行するのが難しいことがあるかもしれません。
ほとんどの赤ちゃんは、母乳とミルクをスムーズに飲むことができます。

でも、まれに哺乳瓶で飲むことに慣れておらず、哺乳瓶やミルクを拒否する赤ちゃんがいます。
離乳食をしっかり食べている時期であれば、問題ありません。

生後1年以降だと、ある程度離乳食が進んでいることが多いと思われますので、そのまま卒乳するのは問題ないと考えます。

母乳を与える回数が1-2回ほどだと、保育園にいる間は母乳がなくても大丈夫かもしれませんね。
でも、帰ってくると母乳を欲しがることも多いです。

計画的な卒乳へ向けて

卒乳は、赤ちゃんが自然と母乳を飲まなくなっていくことを言いますが、親がそれとなく卒乳に仕向けて、スムーズに卒乳できればそれで良いとされています。

保育園に行くのを機会に、卒乳したいと考えている方は、入園する1ヶ月ほど前からだんだんと母乳を与える回数を減らして準備すると良いと思います。

例えば、1日7-8回ほど母乳を飲んでいる赤ちゃんが、卒乳に向けて母乳を与える回数を減らしていくとしましょう。
その場合、母乳を1回減らすのを2-3日続けてみましょう。
うまく行くようなら、更にもう1回減らして2-3日様子を見ましょう。
そうして、1回ずつ2-3日を目安に母乳を与える回数を減らしていくのです。

2-3日待たなくても良い場合は、そのまま進めていきましょう。
もしかしたら、1回減っていたのにまた回数が増えたという日もあるかもしれません。
それでもいいのです。

できる限り、減らしていけるところまで回数を減らしましょう。
そうすると、うまく行けば保育園入園までに、母乳を飲まないか、1日1回ほどになっているかもしれません。

そこで、もう母乳を欲しがらなくなればいいのですが、簡単ではありません。
夜寝る前の母乳はどうしてもやめられない、朝一番の寝起きには飲みたがるなど、あと1-2回が難しいのです。

保育園入園!卒乳のタイミングは? image 0

それでも、なんとか進めたいのであれば、おもちゃやご飯、外遊びなどに誘って母乳から気をそらしていったり、言い聞かせて(年齢によって無理なことも多いです)みたりして卒乳する方向に持っていきます。

でも、家にいるときならあげてもいいかなと思うときは、このペースで母乳を与えてもいいですね。
1日1-2回の母乳回数になっていれば、仕事中に搾乳しなくても乳房の張りはないでしょう。

赤ちゃんの安全基地

保育園に行き始めると、たくさんの友達やおもちゃや遊びの時間があり、刺激を受けて帰ってきます。
お母さんやお父さんがいない空間で、赤ちゃんは頑張っているんです。

帰宅後には、甘えたくて母乳を飲んでリラックスしたくて、すぐに母乳をせがんでくるかもしれません。
そんなときには、どうぞ甘えさせてスキンシップをたっぷりととってあげてください。

冒険してたくさんの刺激を受けて帰り、自分の安全基地でリラックスしてまた活力をためるのです。

まだ完全に卒乳しておらず、赤ちゃんが母乳を欲しがるようなら与えてください。
もう卒乳していて、抱っこや遊びなどを一緒にしてほしいのならそうしてあげてください。

安心できる場所に帰ることができるとわかっていると、外でも頑張ることができるのです。
だんだんそういうことがわかってきます。

まとめ

赤ちゃんが保育園に入るということは、家族にとっても生活が変わりますね。
まずは保育園の方針を確認しましょう。

卒乳したい人、家にいるときは1-2回は母乳を続ける人などそれぞれだと思います。

一つ言えるのは、保育園で頑張った赤ちゃんへたくさんスキンシップをとってあげるのが大切です。

お母さんの希望に近い状態で保育園に入園できるといいですね。