胸が痛い!授乳中に起こる辛い乳腺炎の対処法とは

胸が痛い!授乳中に起こる辛い乳腺炎の対処法とは

授乳中に乳腺炎で悩んだ経験を持つお母さんも多いのではないでしょうか?

乳腺炎になると乳房の痛みや腫れなどの身体的な症状だけではなく、いつもと違う乳房の状態への不安など、精神的なダメージも大きなものとなります。胸の痛みを抱えていると、赤ちゃんを抱っこすることさえ辛いこともあるでしょう。

今回はそんな辛い乳腺炎の対処法について、どのような方法があるのかを皆さんと一緒に勉強していきたいと思います。

まずは赤ちゃんに良く吸ってもらうこと

乳頭には数本の乳管が開いています。そのうちの1本の乳管が軽く詰まり、乳腺に母乳が溜まって腫れて痛いという初期の段階であれば、赤ちゃんに良く吸ってもらうことで詰まりがとれることもあります。

しこりができている部分に軽く手を添えて母乳の出を誘導することもよいでしょう。強く押さえると炎症がひどくなるので逆効果です。赤ちゃんに母乳を吸ってもらうときには抱っこの仕方にもポイントがあります。

授乳時に抱っこの仕方を変えること

お母さんが授乳しやすい体勢や赤ちゃんのお気に入りの抱っこがあると思いますが、毎回同じ抱っこの仕方で授乳を行うと、一部の乳管・乳腺に母乳が残ったままとなり、乳腺炎を起こしやすくなります。

いつも乳房の同じ部分が腫れて痛みが出るという方は、詰まりやすい乳管があるのかもしれません。全ての乳管から母乳が出るように、横抱き・縦抱き・フットボール抱きなど、赤ちゃんの抱き方を変え、赤ちゃんがいつも同じ向きで乳頭をくわえることのないように工夫してみましょう。

乳房と乳頭のマッサージをする

産院の母親教室でも行われる乳房と乳頭のマッサージを行うのもおすすめです。

乳房の脇側や下側が張り付くように硬くなって、母乳の流れが悪くなる場合があります。乳房全体を包み込むように持ち、脇や下方から優しく剥がすように動かして母乳の流れを促しましょう。

また、乳頭をマッサージして乳管をしっかり開くことも大切です。乳頭をいろいろな方向から優しくつまんだときに硬い部分がある場合は、赤ちゃんの吸い癖や抱き方、乳頭の形などによって開きにくい乳管ができている可能性があります。

どの方向から乳頭を触っても柔らかい状態となるように、乳頭を優しくつまんでほぐすようにマッサージするとよいでしょう。乳管や乳腺を傷めないように強いマッサージは避けましょう。

マッサージの前に蒸しタオルで乳管を開きやすくする

乳房と乳頭のマッサージの前には、乳房と乳頭を蒸しタオルで温めると乳管が開きやすくなり、詰まりがとれやすくなります。蒸しタオルは電子レンジを使って自宅でも簡単に作ることができます。

ハンドタオルや薄手のフェイスタオルを水で濡らし、ビニール袋に入れてから、袋の口は縛らずに電子レンジで約50秒温めましょう。温めたら、タオルを広げて空気にさらし、手首で熱さを確かめて乳房と乳頭に当てます。温めた直後はタオルが熱くなっているので火傷に気をつけましょう。

食事内容の見直し

母乳はお母さんの食べたものでつくられるので脂肪分の多いものや甘いお菓子を食べると母乳がドロドロになって詰まりやすくなります。脂肪分が少なく、栄養バランスの良い和食中心の食事を心がけ、甘いお菓子やジュースは控えるようにしましょう。

ゴボウシを煎じで飲む

牛蒡子(ゴボウシ)とは漢方の生薬として用いられるゴボウの種です。ゴボウシと水を鍋に入れて30分ほど煮詰め、煮出した汁を飲むと乳腺炎によいとされています。ゴボウ茶とは別物で、お味は罰ゲーム並みの苦さです。

しかし、「良薬は口に苦し」ともいうように、飲むと乳管の詰まりがとれやすくなります。ゴボウシは漢方の生薬を取り扱っているお店で購入できます。煎じ方や飲み方は、乳腺炎の症状に使用したい旨を伝え、確認しましょう。効き方には個人差がありますので、飲んでも症状が変わらない、悪化するという場合は医療機関を受診するようにしましょう。

医療機関や助産院の母乳外来を受診する

赤ちゃんに吸ってもらっても、マッサージを行っても、食事内容を見直しても胸が痛い、腫れや赤み、熱感がひかない、熱が出てきたなどの症状がある場合は産婦人科や乳腺外科、助産院の母乳外来を受診しましょう。「胸が痛い。乳腺炎かな?」と思ってから、何もせずに放っておくと、あっという間に乳房の状態は悪化していきます。

病院では、助産師が乳房の状態を診る対応を行っていない場合は、乳腺炎の腫れや痛みを鎮める鎮痛剤や、炎症をおさえて母乳の流れを促すとされる葛根湯が処方されるだけのこともあります。

乳房がカチカチになって痛いなど、乳管の詰まりを一刻も早く解消したい場合や、自分のマッサージの仕方に不安がある場合は、助産師が乳房の状態を診る対応を行っている病院や助産院に問い合わせて受診しましょう。

助産院での乳房のマッサージは保険外の診療となり、費用も助産院によって異なるので、問い合わせ時に確認するのがおすすめです。