授乳期が終わると妊娠中に育ったバストが元のサイズまで萎んでしまうと思っている人が多くいますが、それは間違いです。
何のケアもしていないとバストが萎むだけでなく下垂しハリも失われ、乳首も黒ずんでしまう可能性があるのです。

妊娠中・出産後にみられるバストトラブル

妊娠中・出産後には以下のようなトラブルが起こり得ます。

授乳期後のバストの下垂

胸の筋力の低下によりバストの重さを支えることが難しくなります。
また、バストを内部から支えるクーパー靭帯には十分な伸縮性がなく、妊娠によりサイズアップした胸が断乳・卒乳後縮んでもクーパー靭帯は伸びきったままになり下垂の原因になります。

授乳期後のバストの萎み、しわ

授乳中は母乳を生成するために乳腺が太く大きくなり、それに合わせ脂肪も付いていきます。
そのためバスト全体も大きくなるのですが、授乳の必要がなくなると乳腺も徐々に元の状態に戻っていきバストサイズもダウンしてしまいます。
また、乳腺を守るためについていた脂肪も減っていきます。

乳首の黒ずみ

黒ずみの原因はメラニン色素の沈着によります。妊娠出産期はメラニン色素の生成を促すエストロゲンやプロゲステロンというホルモンが増えるためバストトップが黒ずみやすくなります。

垂れ胸、黒ずみを防ぐ、妊娠中から始める image 1

バストの妊娠線(授乳線)

妊娠線が出来るのはお腹だけではありません。
バストアップしたことにより伸びた皮膚は乾燥しやすくなり、皮膚内部にひび割れのような妊娠線が出来やすくなってしまいます。

多くは授乳期終了(断乳・卒乳)直後からがケアの勝負といいますが、実は妊娠中からもできることはたくさんあるのです。
それは健康で美しいバスト作りの素地を作るということ。
具体的には次のような予防ケアがあります。

健康で美しいバスト維持するために妊娠中からすべきこと

マタニティブラを着用する

妊娠出産に伴いバストサイズが2カップ以上アップする人が多く、産前の妊娠週期によってもバストサイズは大きく変わります。
普段のブラで締め付け感を感じ始めたらマタニティブラを着用するようにしましょう。

適切なサイズのブラを着用することでバストを適度にホールドし、大きくなり始めたバストの下垂を予防してくれます。
サイズが大き過ぎればバストの下垂や擦れによる乳首の黒ずみの原因に、小さすぎれば乳腺が圧迫され乳腺炎の原因にも成り得ます。

また、妊娠中はバストがとてもデリケートな状態となっています。
ナイロンなどの化学繊維が痒みやかぶれの原因となることもあるので、コットン100%のマタニティブラを使用することをおすすめします。

垂れ胸、黒ずみを防ぐ、妊娠中から始める image 2

クリームを使う

妊娠中のケアクリームは保湿を目的としています。
妊娠線は表皮の奥の皮下組織が分裂することで起きるので、浸透力の高いクリームやオイル、乳液を使用するようにしましょう。

保湿力の高いセラミド、ヒアルロン酸、コラーゲンなどが配合されたものがより効果的です。
ママ&キッズナチュラルマーククリームなど産後赤ちゃんと一緒に全身に使えるクリームが経済的でおすすめです。

乳首用美白クリームを使う

一般の美白クリームには脱色剤が入った刺激の強いものもありますので、乳首の黒ずみを予防したい場合は、低刺激の乳首専用美白クリームを使用しましょう。
ホワイトラグジュアリープレミアムは低刺激で妊娠中にも使用できます。

規則正しい生活習慣でホルモンバランスを整える

女性ホルモンに含まれるエストロゲンやプロゲステロンは乳腺や乳腺を守るための脂肪の発達を促進する働きがあります。
規則正しい生活習慣にすることで、ホルモンバランスを整え、ハリやツヤのある美しいバストを維持してくれます。

妊娠中にしないほうが良いこと

バストアップ筋トレ

バストアップの筋トレといえば大胸筋を鍛えることですが、乳腺を守るために必要な脂肪まで燃焼されることのないよう妊娠中の過度な筋トレはやめておきましょう。

妊娠初期の乳首マッサージ

バストアップサプリやクリームの使用

まとめ

授乳期の間はどうしても赤ちゃん中心の生活になってしまい、自分のケアまで手がまわらなくなってしまいがちです。
しかし、正しいサイズのブラの着用や保湿クリームを塗るなど出産前からの予防ケアだけでもある程度トラブルを撃退することは出来ます!

嵐のような授乳期が過ぎ去ったあと、自分のバストを見てがっかりしないためにも日頃からのケアをしっかりと行いましょう。