産後はホルモンバランスの変化によってまとめて髪の毛が抜けてしまいます。産後の抜け毛の事実を知らないと、急にたくさん髪の毛が抜けるので驚きますよね。産後の抜け毛は誰にでも起こることで、病気ではありません。病気ではありませんが、まとめてたくさん抜けると髪の毛が薄くなって見た目が気になってしまう人が多いと思います。

この記事では、産後の抜け毛のメカニズムと抜け毛が気になるときの対処法をご紹介します。育児中でも簡単にできる方法だけをご紹介しているので、産後の抜け毛で悩んでいる人はぜひ参考にしてみてくださいね。

産後抜け毛の原因

多くの人は、産後2ヶ月から3か月頃から抜け毛が始まります。産後の抜け毛はホルモンバランスの変化によって起こるので、病気などの体の異常ではありません。よく、「赤ちゃんに栄養が取られるから髪が抜けてしまう」という話を聞きますが、それは迷信のようなものです。

実際は「妊娠中に抜けなかった髪の毛が、産後にまとめて抜ける」というのが産後の抜け毛の原因です。この状態を詳しく説明すると、「妊娠中に大量に分泌されていた女性ホルモンによって本来抜けるはずの髪の毛が抜けにくい状態になり、出産すると髪の毛が抜けにくくなる原因となっていた女性ホルモンが減り、まとめて髪の毛が抜ける」というのが体のメカニズムです。

産後2ヶ月くらいから抜け始めて、産後1年くらいには抜け毛が落ち着きます。私も産後1年がたったころには、抜け毛が気にならなくなりました。

産後の抜け毛の原因は何?産後の抜け毛のメカニズムと簡単にできる抜け毛対策 photo 1

私の場合、長年通っている美容院で「産後は髪の毛がたくさん抜けるけど、妊娠中に抜けなかった髪の毛が抜けてるだけだから心配しないで」と妊娠中に言われていました。「髪の専門家である美容師さんがそう言うのだから大丈夫なんだろうな」と心配していませんでした。

実際に産後2ヶ月くらいの時から抜け毛が増えましたが、それほどまとめて抜ける感じではなかったので、見た目はほとんど変わっていません。少し前髪の生え際の髪の毛が少なくなったのが気になったので、美容師さんに相談して前髪を重めに作ってもらいました。薄くなりすぎてしまった場合は外出する時に帽子をかぶって薄くなった髪の毛を隠す場合も多いそうです。

抜け毛が減らない原因はストレス

基本的には、時期が来れば抜け毛は落ち着いて、薄毛も目立たなくなっていくのですが、もし産後1年以上たっても抜け毛が止まらない場合は、ストレスが原因で髪の毛が抜けているのかもしれません。

睡眠不足のストレス、初めての出産なら慣れない育児でのストレス、産後ダイエットのストレスなど産後は何かとストレスがたまります。ストレスがたまると、抜け毛が減らないという状況になってしまうこともあります。こういった場合は、ストレスを解消しなければ抜け毛も減らないので、ストレスの元になっていることを取り除くようにしましょう。

睡眠不足であれば子供を誰かに預けて寝る時間を確保したり、育児で疲れているのであれば夫が休みの時に育児を任せて一人でどこかに出かけてリフレッシュしてみましょう。

産後の抜け毛の原因は何?産後の抜け毛のメカニズムと簡単にできる抜け毛対策 photo 2

産後、妊娠前の体型に戻したくてダイエットを頑張る人も多いですが、頑張りすぎると、それがストレスとなって抜け毛の原因になってしまうかもしれません。妊娠中の10カ月で増えた体重は、ゆっくりと1年ほどかけて戻すのが理想でだといわれています。無理せず、ゆっくりとダイエットするのがおすすめです。

抜け毛が多い時期の簡単対処法

髪の毛を短くする

抜け毛が多い時期は、髪の毛を洗っていても、ドライヤーで乾かしていても、たくさん抜けるので抜け毛の処理が大変です。髪を洗っているときに大量に抜けてしまうと、後々お風呂の排水溝の掃除が大変なので、私は髪の毛を洗う前にブラシで髪の毛をとかして、ある程度抜け毛を取ってから髪の毛を洗うようにしていました。ブラシである程度抜け毛を取ったにもかかわらず、ドライヤーで髪の毛を乾かすときも大量に髪の毛が抜けるので、粘着クリーナーで毎回抜け毛を掃除していたのが地味に大変でした。

特に髪が長いと、髪が短い人よりも抜け毛が多くあるように見え、実際に長い分量が多くなります。抜け毛が多い時期は短めに切ってしまうのもいいのかなと思って、鎖骨下くらいまであった髪の毛を肩くらいの長さまで切りました。髪の毛を短く切るだけで抜け毛対策ができるので、とても簡単です。

髪が短いと子供と一緒にお風呂に入るときも髪をササっと洗いやすいし、乾かすときも楽になります。他に子供を見てくれる人がいるときはいいのですが、一人で子供をお世話しているときは、ゆっくり髪の毛を洗ったり乾かしたりできないので、子育て中は髪の毛が短い方がいいなと感じています。

「髪の毛が長くて、洗うのが大変、乾かすのも大変」という人は、思い切って短めにするのはいかがでしょうか?髪を洗うのも乾かすのも毎日のことです。毎日のちょっとしたストレスを解消しておくと、イライラが少なくなりますよ。そうでなくても、毎日の育児で大変なので、自分でコントロールできるストレスはこまめに解消しておくのがおすすめです。

友人は、髪の毛がまとめてごっそり抜けてしまい、地肌が透けて見えるほどになってしまいました。いくら産後は抜け毛が増えるといっても、一度にまとめて抜けるとやはり気になってしまいますよね。その友人は、ロングヘアからショートヘアにして薄くなった髪の毛をカバーしていました。髪の毛が長いと、髪の重みで余計に地肌が透けて見えてしまうそうです。ただ、髪の毛を短くしても髪の毛の薄さが気になってしまうので、外出するときには帽子が欠かせないといっていました。そんな友人も産後1年を過ぎる頃には、抜け毛が収まって薄毛も目立たなくなったそうです。

産後の抜け毛は髪型でカバーできる

産後の抜け毛の量には個人差があります。抜け毛が増えたけど見た目にはほとんど分からないという人、まとめて一気に抜けたので地肌が透けて見えてしまう人など人それぞれです。もし、抜け毛が多く、生え際が薄くなったり、地肌が透けてしまうようであれば、髪型を短めにすると薄くなった髪の毛をカバーできます。抜け毛はいずれ落ち着くので、それまでは髪型でカバーして少しでも気分良く過ごしましょう!