卒乳は授乳中のお母さん方が気になることのひとつですね。
「卒乳のときにしこりができるということも聞くし、卒乳ってちょっと不安・・・」と感じている方も多いでしょう。
卒乳のときのしこりは、できる人とできない人がいます。
ここでは、卒乳のしこりの要因はどんなことが考えられるのか、卒乳のときに乳房にしこりができた場合の対処方方法についてお伝えします。
ぜひ、参考にしてくださいね。
卒乳のしこりの要因
卒乳のときにできる乳房のしこりはどんなことが要因となっているのかお話しましょう。
母乳の出かたによる
卒乳のときに、どれだけの母乳が出ているかにもよります。
たくさんの母乳が作られている時期で、赤ちゃんも1日に何度もたっぷりと飲んでいる状態で卒乳すると、しこりもできやすいと言えます。
卒乳時期による
母乳の出かたにも関連していますが、赤ちゃんが生後何ヶ月なのかにもよります。
生後半年未満、1年未満、1年以上、2年以上などそのときで、母乳を飲む回数や量が違ってくるからです。
母乳を飲む回数や量が多い時期だと、しこりができやすいです。
搾乳できるかどうかにもよる
搾乳が必要なときに搾乳ができるかどうかにもよります。
時間的な要素もあり、手技的な要素もあります。
どういうことかといいますと、あまりにも乳房が張ってきているけれど、時間がなくてなかなか搾乳できない、または搾乳をしたことがなく、どうすればよいのかわからなかったりやり方を知っていてもうまく絞り出せていなかったりすることがあります。
このようなときは、しこりができやすい状態です。
赤ちゃんの納得度にもよる
純粋な卒乳は、赤ちゃんが自然に母乳を飲まなくなることをいいますが、計画的に卒乳を進めていく場合、「いざもう母乳は終わり」となったときに、赤ちゃんが母乳を欲しがって乳房に触ったり吸ったりすることで、乳頭が刺激を受けてまた母乳を作ってしまうことがあります。
それによってしこりができる場合もあります。
しこりができたときの対処方法
しこりができたときの対処方法についてお伝えしましょう。
これからお話する方法を自分で一通りやってみても良いのですが、あまり無理しないようにしましょう。
気になるときやしこりが改善しないときには、医師の診察を受けたり助産師に相談したりしてください。
搾乳
程よく搾乳することが大切です。
時間をかけて搾ると逆効果になることがあります。
何度か搾乳してみて、しこりが小さくならない、硬さも変わらない、痛みもあるといった場合には、助産師に相談しましょう。
乳房マッサージ
自己流でしこりを一生懸命に押さえたりしごいたりして、やたらに乳房に刺激を与えるとあまり良くない場合があります。
力を加減してしこり部分を押してみたり、乳頭の方に流すように指の腹でさすってみたりしましょう。
搾乳を組み合わせてやってみてください。
乳房のマッサージは、自分でやってみても構いませんが何度もしない方がいいですね。
2-3回の乳房のマッサージで、しこりが良くならない場合は、助産師に相談するほうが良いでしょう。
温める
乳房を温めるのも一つの方法ですが、却って乳房の刺激となることが考えられます。
一度搾乳の前に温めてみて、しこりが良くならない場合は助産師に相談しましょう。
何度も温めないほうがいいですね。
葛根湯
漢方薬の葛根湯は、程よく血流を良くなりしこりが改善することがあります。
市販されている葛根湯もありますので、試してみても良いでしょう。
痛み止め
しこりの部分が痛い場合は、痛み止めを飲むのも良いでしょう。
いつも使っている痛み止めで大丈夫です。
持っていない場合で、薬を飲みたいほど痛い場合はやはり受診した方がいいですね。
受診の目安
「しこりが取れず、ひどくなっていく」「鎮痛剤を飲んでも痛みが良くならない」「38度以上の熱が出てくる」などの症状があるときには、受診が必要です。
もちろんこれらの症状の前に受診してもいいのです。
これらの症状は炎症を起こしているか、炎症を起こしかけている状態です。
そのままにしておくと、乳腺炎などひどい状態になることも考えられますので、早めの対処が必要です。
まとめ
卒乳時にしこりができたときの対処方法をお伝えしました。
自分でできる方法もありますが、自分で行う自信がなければ助産師に相談していいのです。
また、炎症を起こすことも考えられますので、一度試してもしこりが良くならない場合には、医師の診察を受けるか助産師に相談してくださいね。
しこりができない方も多くいらっしゃいます。
しこりができないスムーズな卒乳ができるといいですね。