最近では、母乳の良さが見直されこともあり、3歳前後でも母乳を与えている方もいらっしゃるでしょう。
3歳になってもまだ卒乳していないなんて恥ずかしいなんて思っていませんか?
WHOでは、2歳以上になっても子どもが欲しがるようなら母乳を与えても問題ないとしています。
決して恥ずかしがったり、甘やかしているとは思わないでくださいね。
3歳頃になると、母乳もそれほど多くは作られなくなっていますので、乳房が張らずに卒乳できることも多いのです。
3歳の子どもの卒乳について、具体的な方法や心がけること、うまくいかないときの対処方法なども合わせてお話します。
3歳という時期
3歳といえば、イヤイヤ期が落ち着く子どももいれば、全盛期の子どももいます。
イヤイヤ期でなくなっても、自我の発達が進み、色々なことを自分でやりたくなる頃です。
でも、まだ上手にできないので、かんしゃくを起こしたり中途半端になったりして、自分の行動に満足いかないこともある時期です。
運動面では、片足立ちが2、3秒できたりハサミを使って紙を切ったりできるようになってきますし、自分の要求を話すこともだんだん上手になってきます。
3歳で卒乳するメリットとデメリット
3歳だからといって、特別な卒乳方法があるわけではありません。
ただ、話ができるので、赤ちゃんのときに卒乳するのとは違った状況です。
ここでは、3歳頃に卒乳するメリットとデメリットをお話ししましょう。
メリット
3歳で卒乳するメリットは以下のことが考えられます。
言い聞かせができる
3歳では、言い聞かせて納得すると、うまく卒乳できる可能性があります。
母乳を飲むことに代わる楽しいこと、例えば公園遊びやプール、おやつを食べることなどが体験を通して理解できます。
母乳がなくてもいい時間が増える
保育園や一時保育、幼稚園などの過程外の場所に行く機会も増え、母親と離れる時間が持てる間は、母乳を飲まなくても大丈夫ということが親にも子どもにもわかりやすくなります。
その上で、卒乳に持っていくことができるでしょう。
乳房のケアが不要なことが多い
この頃になると母乳を飲む回数がかなり減っていると思われますので、量もそれほどたくさん出ていないことでしょう。
どんどん母乳を作っていない状況では、授乳回数がこれまでより減ってもそれほど乳房が張ったりしこりができたりはしないので、卒乳中や卒乳後のケアが不要になることが多いのです。
デメリット
安心感を得られる行動の一つとして母乳を飲むことが定着している場合は、なかなか卒乳できないことがあります。
具体的な卒乳方法
無理をしない基本的な卒乳方法は、いつの時期も変わりません。
準備
まずは、「なぜ、いつ、卒乳をするのか」を子どもに話しておきましょう。
何にも言われずに、いきなり始まるとびっくりしたり、抵抗したりするかもしれません。
でも、話をしたときに「いや」と言われたときには、どうしたらよいのでしょうか。
その場合は、できるところまで授乳の回数を減らしていき、様子を見てみましょう。
ある程度授乳回数が減ると、その後にスムーズに進まなくても、また授乳回数を減らしていきやすいです。
授乳回数を減らしていく
母乳を与える回数を、2-3日に1回ほどの間隔で減らしていきましょう。
一般的に、夜に寝る前に飲む母乳が一番やめにくいと言われています。
どの時間帯の授乳を減らすかは、適宜決めてもらっても大丈夫です。
最後の1回をいつやめるか決める
3歳になると、話ができるようになっていることもありますので、「〇〇になったらおっぱいは終わり」と話しておきましょう。
「おっぱいの時間には、△△しようね」と代替案を出しておくのもいいかもしれません。
うまくいかないと感じたら・・・
途中でうまくいかないと感じることもあるでことでしょう。
そのときの対処方法をお話します。
最後の1回は続けてみる
卒乳を急がない場合は、1日1回だけの母乳は続けるという方法もあります。
リラックスタイムの一つの方法として、母乳を飲むことを子どもが気に入っている、お母さんも別に1回くらいいかと思っているということなら、別に授乳を続けてもいいのです。
子どもの気が済んだところで、最後の1回をやめても良いでしょう。
無理矢理でもやめる
どうしても卒乳する必要があるならば、これで終わりと決めたときからは頑として乳房に近づかせないようにします。
3歳ですので、身体も大きくなり暴れると抱きとめるのに親も必死になるかもしれません。
それでもやめる必要がある場合、お父さんや他の家族に協力してもらって、お気に入りの場所へ連れ出してみたり、好きなおもちゃで落ち着かせてみてください。
卒乳パーティー
うまく卒乳できたときには、「卒乳おめでとうパーティー」をしようと提案してみてはいかがでしょうか。
卒乳は一つの区切りですね。
「上手にできたね」と褒めるパーティーを開くのも面白い試みです。
卒乳するのはお祝いするほど良いこと、自分も頑張ったこと、お母さんも家族も嬉しいことなのだということを伝えるのです。
好きな食べ物やケーキを用意したりプレゼントを渡してもいいでしょう。
心がけること
卒乳準備の段階から、スキンシップは十分にとれるといいですね。
お母さんはもちろん、お父さんもや他の家族もです。
母乳を飲んでいた時間には特にそうすると良いでしょう。
こちょこちょと脇やおなかをくすぐったり、抱っこして歌ったりもいいですね。
また、卒乳しても胸を見たがったり、触りたがったりするかもしれません。
それだけで気が済むのであれば、そうしても構いません。
少しくらい乳頭を触っても母乳を作るほど反応はしないでしょう。
「触ったら(見たら)終わりよ」と言って、抱きしめてあげてください。
毎日繰り返していると落ち着いてくるかもしれません。
まとめ
3歳で卒乳するときの方法や卒乳後の心がけ、うまくいかないときの対処方法をお話しました。
3歳だからといって特別な卒乳方法はありません。
でも、色々なことができるようになっていますので、赤ちゃんのときに卒乳するのとは多少の違いはあるでしょう。
これまで母乳を与え続けて頑張ってこられましたね。
辛い日も癒やされる日もあったことでしょう。
与えた母乳はすべて子どものためになっています。
授乳も卒乳も親子の良い思い出として残るといいですね。