卒乳ケアはいつまで必要?

卒乳を考えていても、そのケアはどのようにしたらいいのか、いつまでするものなのかなどよくわからないという方も多いでしょう。 搾乳はどのタイミングでするのか、どの程度搾乳するのか、どうなったら受診するのか、母乳が少しでも残っていると乳ガンになるのか、最後は助産師に必ず搾ってもらうのが必要なのかなど、疑問は尽きないですね。 ここでは、搾乳のタイミングや卒乳中のケアや、卒乳後に心配されている残った母乳のことについてもお話しましょう。 卒乳ケアとは 卒乳ケアとは、卒乳中の搾乳などのケアも含めて卒乳ケアとしていることもありますし、卒乳後の乳房マッサージを指していることもあります。 ここでは、卒乳中の搾乳なども含めた全体的なケアについてお話します。 卒乳中と卒乳後のケアを合わせて、どれくらいの期間がかかるかは、個人によって違います。 搾乳が1回で済み、その後も問題なければ1週間ほどで終わる場合や、何回か搾乳をしなくてはいけない方は数週間かかることもあるかもしれません。 でも、卒乳する日までに授乳が1日1回ほどになっていれば、卒乳を進めてもそれほど強く乳房が張ることはありません。 断乳という形で、1日の授乳が5回以上あるときにいきなり母乳を与えないようにするのではあれば、断乳が終了するまでに時間がかかることもあり、乳房トラブルの可能性も想定しておく必要があります。 卒乳中のケア 卒乳中のケアとしては、卒乳が終了するまで乳房の状態に合わせて搾乳したり、乳房を冷やしたりすることがメインになります。 理想的な卒乳ケア 卒乳中に、乳房は刺激(授乳したり搾ったりすること)しすぎると良くないため、どれくらいの間隔で、どの程度(全部搾るまたは少し圧抜きするなど)搾乳する必要があるのかを、乳房を観察しながら行うのが理想です。 できれば助産師に相談、または実際に確認してもらいながらできるといいですね。 医師でも乳房のケアや卒乳に詳しい方がいらっしゃいますが、卒乳に関しては医師よりも助産師に相談するほうが良いと思います。 具体的な方法を示してくれるでしょう。 搾乳間隔が決まっている方法 情報によっては、卒乳を進めていくのに搾乳間隔が決められていることがあります。例えば、母乳を飲まなくなったら、◯時間後に搾乳、更に◯時間後に搾乳、◯日後・・・というペースで搾乳する間隔が示されています。 その通りに実行してみて、乳房の張りも痛みも治まってちょうどよい搾乳間隔だったという方は問題ないでしょう。 でも、「その間隔だと、乳房が痛くて張りすぎる」という方もいますし、「そんなに頻繁に搾乳しなくても大丈夫」という方もいらっしゃいます。 このように、乳房の状態に合わせないで搾乳すると、また乳房が反応して母乳を作ってしまったり、乳房がより張ってきたりする可能性があり、卒乳の妨げになるかもしれません。 乳房の状態によって搾乳間隔が決まる方法 これは、自分で搾乳できる方の卒乳の方法です。 途中でうまくできないときには、助産師に相談したり受診したりしましょう。 第1段階 「授乳回数が1日に1回ほどになったら」卒乳開始しても良いでしょう。 ブラジャーはしっかりと乳房を支えられるものを使用してください。 母乳を与えなくなると、乳房が張ったり痛くなったりする場合が多いのですが、どれくらいまで様子を見ていれば良いのか、すぐ搾った方が良いのか迷ってしまいますね。 個人差がありますので一概には言えませんが、第1段階は、飲まなくなって1-2日ほど搾乳なしで過ごせればいいですね。…

2歳で始める無理のない卒乳の進め方

2歳になる子どもは、とても活発に動き回り、食欲もあってたくさんのことができるようになっていますね。 母乳が大好きな子どもいることでしょう。 子どもが2歳だと、「ここまで大きくなったから、そろそろ卒乳しようかな」と考えるお母さん方もいらっしゃると思います。 ここでは、2歳の子どもの卒乳の進め方についてお話します。 2歳という時期 2歳になると、食事の味付けや食材の大きさなどは子どもに合わせていると思いますが、大人のものから取り分けて同じものを食べている子どもも多くなります。 身体活動に関しては走ったり階段を登ったりすることができ、言葉も2語文を話し始め自分の気持ちを少しずつ表出できるようになっています。 ただ、一般的にイヤイヤ期といわれる時期に入り、何でも「いや」と言って、親の言うことをきかないことがあったり、何でも自分でしたいと言ったりするようになっています。 2歳からの卒乳 2歳頃に卒乳するために必要なことは、まず子どもに卒乳することを話すことです。 2歳だと、相手のいうことは大抵はわかっていますので、子どもに母乳をやめることを伝えます。 でも、この時点で子どもはまだよくわかっていないこともあります。 もっと早い時期、例えば1歳から1歳半頃の卒乳との違いは、2歳といえばイヤイヤ期に入っていて、言葉の理解が進んである程度自分で気持ちを表現することもできるようになっているため、卒乳を理由にイヤイヤの状態が激しくなってくることもあります。 また、母乳を飲めないことに対して、自分の意思を示すことがあるかもしれません。 その多くは、「イヤだ」だと思いますが。 このため、2歳からの卒乳は、もっと早い時期の卒乳よりもスムーズに進まないこともが考えられます。 2歳からの卒乳の方法 2歳からの具体的な卒乳の方法は、授乳回数を減らしていくことから始めます。 授乳回数を減らす 1日に何回くらい母乳を与えているかにもよりますが、母乳を与える回数をだんだん減らしていきましょう。 2-3日かけて1回ずつ減らしてみるのです。 これは母乳回数が複数回ある場合、いきなりゼロにすること(断乳)は難しいからです。 また、いきなり母乳をやめて欲しがった場合、赤ちゃんのときのようにあやしても母乳がほしい気持ちはおさまらず、激しく「母乳が欲しい」と抵抗するかもしれません。 少しずつ母乳の回数を減らしてみて、好きな遊びや外に出かけるなど工夫してみましょう。 授乳回数が1日に1回になったところで、「あと◯回寝たら」などカレンダーも活用して、目安を話しておくといいですね。 卒乳に関する絵本や自分で絵を書いて、できるだけわかりやすく説明してあげても良いと思います。 最後の1回をなくす いよいよ母乳を与えるのが最後の日、どのようにしたらいいのでしょうか。 これは正解というものはありません。 ただ、計画的に卒乳していますので、子どもにとって最後の1回は残しておいてほしいものかもしれませんね。…

卒乳時期はいつがいい?方法は?

卒乳に関しては、色々な情報がありますね。 「結局いつがいい時期なのか」「どうやってすすめるものなのか」「そもそも断乳と何が違うのか」など、疑問を持っている方も多いと思います。 卒乳に適している時期や方法についてお話します。 卒乳時期はいつがいいのか 卒乳とは赤ちゃんは自然に母乳を飲まなくなることをいいます。 一方、断乳は親が日を決めて母乳をやめることをいいます。 卒乳は、赤ちゃんが自然に飲まなくなる時期を待つことになり、それが一番良いとされていますので、「生後何ヶ月がいいです」と言うことはできません。 ただ、卒乳して母乳を飲まなくなってもミルクを与える必要がなくなるのは、1歳から1歳半頃と考えられています。 なぜかと言うと、離乳が完了する頃にちょうど合致するからです。 離乳食を良く食べていて健康に問題がない場合は、もうミルクはいらないのです。 でも、それ以前に卒乳をする場合には、離乳食の進み具合や成長発達、排泄状態を見ながら、母乳の代わりにミルクを与える必要があるのです。 卒乳方法 具体的な卒乳方法が示されている情報もありますね。 搾乳間隔が決まっている方法 母乳を飲まなくなったら、◯時間後に搾乳、更に◯時間後に搾乳、◯日後・・・という感じで搾乳する間隔が示された情報もあるようです。 その搾乳間隔で、乳房の張りも痛みも治まるという方は問題ないでしょう。 でも、「その間隔だと乳房が張りすぎるし痛いしどうしようもない」という方もいますし、「そんなに頻繁に搾乳しなくてももう張らないし何も感じない」という方もいらっしゃいます。 このように、乳房の状態を把握しないで搾っていくと、また乳房が反応して母乳を作ってしまったり、乳房が張ってきたりする可能性があります。 基本的に、乳房に刺激(授乳したり搾ったりすること)しすぎると良くないため、どれくらいの間隔で、どの程度(全部搾るまたは少し圧抜きするなど)搾乳する必要があるのかを、助産師に確認してもらいながら行うのが理想です。 医師でも卒乳に詳しい方がいらっしゃいますが、卒乳に関しては医師よりも助産師に相談するほうが良いと思います。 具体的な方法を示してくれるでしょう。 搾乳間隔が決まっていない方法 自分で搾乳できる方には、お電話で様子をお聞きして、アドバイスを差し上げています。 第1段階 私はよく、「授乳回数が1日に1回ほどになって、そのうち飲まなくなったら一度連絡をください」とお伝えしています。 母乳を飲まなくなると、乳房が張ってくる場合が多いのですが、どれくらいまで我慢すれば良いのか、すぐ搾った方が良いのか迷ってしまうと思うからです。 個人差がありますので一概には言えませんが、第1段階は、飲まなくなって1-2日ほど搾乳なしで過ごせればいいですね。 第2段階 母乳を飲まなくなって搾乳しないと、よく3日目頃に乳房の張りが強くなる方がいらっしゃいます。 そのときには、乳房の硬さや痛みによって搾乳の程度をお伝えします。…

【写真有り】垂れ萎んだバストが復活!卒乳後のブラジャーの正しい選び方

卒乳後にバストが垂れ萎んでしまった方も大丈夫!妊娠から出産、授乳までのバストの変化を理解して、カップに隙間ができない、卒乳後に合うブラジャーを正しく選ぼう! みんな、卒乳後にバストはどうなった? 妊娠してお腹が膨らむと同時に、母乳の準備のためかバストも徐々に大きく膨らみ始めます。大人になってバストアップしていくことに嬉しく思う一方、授乳が終わるころには悲劇が待っていました。 先月卒乳したのですが、母乳を出し切ってしまってからバストが自分のものとは思えないくらい垂れてしまいました。 位置も下に下がり、左右離れ気味な上に、張りもありません。 もともと小ぶりだったのですが、今は小さい上に垂れていてとても悲しいです。 元通りとはいわないまでも少し若々しいバストに戻りたいです。 https://chiebukuro.yahoo.co.jp/、Yahoo!知恵袋 バストが小さくなった人は8割以上 卒乳後にバストが小さく萎んでしまった人はあなただけではありません。育乳ブラ専門店ラディアンヌが2017年9月から2018年2月に実施した顧客アンケート結果によると、304人中なんと253人の女性が卒乳後にバストが小さくなったと回答しています。 卒乳後にバストは小さくなった 83.2%(253人) 卒乳後もバストの大きさは変わらない 12.8%(39人) 卒乳後にバストは大きくなった 3.9%(12人) 卒乳後にバストが小さくなった人の声 妊娠前よりも小さく萎んでしまった バストの上の部分からごっそり垂れ萎んだ 一気におばあちゃんみたいなバストになった 卒乳後にバストが大きくなった、変わらないと回答した人の声 妊娠前から変わらない、授乳で大きくなると聞いていたが全く大きくならない 卒乳して少し小さくなった気はするがサイズは変わっていない 太ったせいもあるがバストはサイズアップしたまま 垂れ胸は普通のブラでは合わない 多くの方が卒乳後にバストは小さく萎み、垂れ胸になってしまっています。若い頃はくっきりとしたお椀型のバストも妊娠や授乳、加齢によってバストは次第に変化していきます。 バストの変化 妊娠するとバストは母乳を出せるようになるため、乳腺が発達し、それを守るために脂肪がつくので、バストは徐々に大きくなっていきます。もちろん個人差はありますが、妊娠前のバストより2カップもバストアップする方もいます。 しかし、授乳が終わると、母乳を出すための乳腺は役割を終え、乳腺が減少し、脂肪にとって変わっていきます。乳腺が失くなってしまった分、バストの中身はスカスカになってしまいます。 垂れ胸に……

保育園入園!卒乳のタイミングは?

保育園に入園を控えている保護者の方々は、新しい生活に向けて色々な準備が必要になりますね。 卒乳もその1つかもしれません。 保育園によっては、搾乳した母乳を与えてくれるところ、必然的にミルクになるところなど様々です。 母乳を与えたいと思っていても、職場に搾乳の場所がなかったり、搾乳する時間が取れなかったりするかもしれません。 あるいは、赤ちゃんが家にいるときだけ母乳を与え、その他はミルクでも良いと考えるお母さんもいらっしゃるでしょう。 いずれにしても、赤ちゃんが保育園に入園するとなると、「おっぱいはどうしたらいいんだろう?!」と悩むことが多いようです。 ここでは、保育園の入園による「計画的な卒乳」へ向けた取り組みについてお話しましょう。 保育園の方針の確認 保育園に行く時期は、ご家庭や職場の状況によって様々だと思います。 認可の保育園や無認可の保育園、企業主導型保育園など保育園の種類も色々とありますね。 入園が決まるのもギリギリにわかったと、急いで準備を進める方もいらっしゃるでしょう。 厚生労働省が告示する保育所保育指針の12章には、「母乳育児を希望する保護者のために、冷凍母乳による栄養法などの配慮を行う」と明記されています。 12章、保育所保育指針、厚生労働省Link ただ、保育園によっては衛生面などを理由に、母乳は取り扱えないとしているところもあります。 母乳育児を続けたい保護者にはとても悲しいことですね。 入園を希望している保育園がどのような方針なのかを確認しておきましょう。 保育園の入園時期による卒乳の進み具合 保育園は、施設にもよりますが生後2ヶ月から預けることができます。 その頃には、母乳の出かたもスムーズになっていることが多く、分泌量もまだ増えていく時期です。 生後2ヶ月で保育園に赤ちゃんを預ける場合、自然に母乳を飲まなくなる卒乳は難しいことが多いです。 意図的に母乳をミルクにかえていく必要があるでしょう。 その場合、乳房が張る可能性が高いため、対処方法などを助産師に相談しましょう。 生後半年頃になると離乳食も始まりますので、離乳食とミルクにシフトする形で卒乳できるかもしれませんね。 生後半年以降から1年だと、ミルクを与えておらず母乳だけだった場合、ミルクへの移行するのが難しいことがあるかもしれません。 ほとんどの赤ちゃんは、母乳とミルクをスムーズに飲むことができます。 でも、まれに哺乳瓶で飲むことに慣れておらず、哺乳瓶やミルクを拒否する赤ちゃんがいます。 離乳食をしっかり食べている時期であれば、問題ありません。 生後1年以降だと、ある程度離乳食が進んでいることが多いと思われますので、そのまま卒乳するのは問題ないと考えます。 母乳を与える回数が1-2回ほどだと、保育園にいる間は母乳がなくても大丈夫かもしれませんね。 でも、帰ってくると母乳を欲しがることも多いです。…

卒乳に向けて授乳のタイミング

卒乳するには、どうやって授乳のタイミングを見計らっていけば良いのか、ゆっくりと回数を減らして行くのがいいのか、すっぱりとやめたほうが良いのか迷ってしまいますね。 授乳回数の減らし方もよくわからないという方も多いでしょう。 ここでは、卒乳するにあたって、卒乳するのに良いタイミングはあるのか、授乳のタイミングをどうしていけば良いのか、卒乳するとよく寝るなどのウソホントについてお話しします。 卒乳と断乳 断乳と卒乳の違いをお話しましょう。 断乳も卒乳と同じ意味で語られていることがあります。 また、卒乳といっても断乳の要素が含まれていることがあります。 要は、赤ちゃんの意思かお母さんの意思かの違いです。 卒乳 母乳やミルクの回数が減り、赤ちゃんが自然に母乳やミルクを飲まなくなることです。 断乳 お母さんの意思で母乳やミルクをやめる方法です。 卒乳の良いタイミングはいつ? 卒乳の良いタイミングは、親子によって様々です。 1歳頃になると、よく「まだ母乳を飲んでるの?」「卒乳するとよく寝るよ」など、周りからの色々な言葉がかけられることも多いでしょう。 でも、自分たち親子のタイミングで卒乳すればいいのですよ。 授乳のタイミング 卒乳に向けての授乳のタイミングについて、どのように進めていけば良いのかをお話しましょう。 ゆっくり型 卒乳しようとするときに1日何回授乳しているかにもよりますが、ゆっくりと卒乳の時間が取れる方は、1ヶ月ほどかけて授乳回数を減らしていくと良いでしょう。 例えば、1日に5-6回の授乳がある場合、2-3日に1回くらいのペースで授乳を減らしていき、1日1回の授乳にします。 順調に進む場合は、1ヶ月もかからないかもしれません。 最後の1回は、自然に飲むのをやめるのを待ってもいいですし、日を決めて「◯月◯日におっぱいにバイバイしよう」とやめてもいいのです。 スッパリ型 スッパリと数回ある授乳をやめる場合、日を決めてその日から授乳しない方法です。 この場合、1日に何回授乳していたか、どれくらいの母乳が出ていたかによって違いがありますが、搾乳が必要になることがあります。 助産師に相談しながらするのが理想です。 スッパリ型は、断乳の要素が強いです。 いずれにしても、赤ちゃんが授乳回数を減らすことに順応していき、スムーズに卒乳できる場合は、ちょうど卒乳に適したタイミングだったと考えても良いでしょう。 順応せずにあまりにも母乳やミルクを欲しがる場合は、行きつ戻りつしながらでも構いませんし、もう一度卒乳の時期を考え直してもいいのです。…

卒乳方法と乳房のケア

卒乳の方法は、部分卒乳(夜だけあるいは昼間だけ卒乳すること)、計画的な卒乳、自然な卒乳など様々な方法があり、乳房のケアも違ってきます。 ここでは、卒乳の色々な形とそのケアについてお話します。 卒乳と断乳の違い まず、卒乳と断乳という言葉から説明しますと、「卒乳」は、赤ちゃんが自然に母乳を欲しがらなくなり、母乳を飲まなくなることを言います。 母乳だけでなく、哺乳瓶で飲むミルクも含まれることがあります。 「断乳」は、お母さんが母乳を与えるのをやめようと思い、日を決めて母乳を飲ませるのをやめることを言います。 断乳でも哺乳瓶で飲むミルクも含まれることがあります。 授乳回数が減ってきて、ある日から(お母さんの意思で)授乳をしないという「断乳」も母乳を卒業するという意味で「卒乳」と言われていることがあります。 卒乳の方法 卒乳は色々な方法がありますので、一つずつご紹介しましょう。 自然な卒乳 自然な卒乳とは、何も計画せずに赤ちゃんが自然に飲まなくなるまで待つ方法です。 母乳を飲んでいる期間が長期に渡ることがありますが、赤ちゃんに一番負担がない方法です。 これ以外は、厳密な意味で卒乳とは言えないかもしれません。 部分的な卒乳 部分的な卒乳とは、「夜間だけ」または「保育園に行っている時間帯だけ」というように、ある時間帯に限って卒乳するという方法です。 まず夜や昼間だけ卒乳して、徐々に卒乳の準備を整えるというやり方があります。 計画的な卒乳 計画的な卒乳とは、母乳を与える回数を計画的に少しずつ減らしていき、最後の日はいつにするかを決めて、それ以降は母乳を与えないようにする卒乳の方法をいいます。 1日の授乳回数が減らしていくので、赤ちゃんの気を他のことにそらして卒乳に向けていきます。 赤ちゃんの意向に沿っていないという点では、計画的卒乳は「断乳」の範囲に入るのかもしれませんね。 卒乳のときの乳房のケア 卒乳というと、何かと乳房のケアをしなければならないのかなと不安に思う方がいらっしゃるかもしれませんね。 特にトラブルがなければ特別なケアは不要です。 どんなケアがあるかご説明しましょう。 自然卒乳 自然卒乳の場合の乳房のケアをお伝えします。 搾乳 自然卒乳の場合は、赤ちゃんが自然に飲まなくなるので、自然に母乳を飲む回数が減ってくることが多いです。 赤ちゃんが母乳を飲まなくなった後は、乳房の張りがなければ何もせずに様子を見てください。…

卒乳する時期の赤ちゃんの平均年齢は?

卒乳は、皆さん興味深いテーマですね。 「いつ卒乳するものなのか」「もう1歳だけどまだ母乳をあげたい」「虫歯も心配」など、様々なことが気になりますね。 ここでは、卒乳の時期や平均的な赤ちゃんの年齢、卒乳の考え方、長く母乳を与えることへの影響などについてお話しましょう。 卒乳とは 「卒乳」とは、赤ちゃんが自然に母乳を欲しがらなくなって、母乳を飲まなくなることを言います。 「断乳」は、お母さんが母乳を与えるのをやめたいと思って、日を決めて母乳を飲ませるのをやめることです。 日本の考え方 日本では、2002年に母子健康手帳から「断乳」という言葉が消えました。 1歳以上でも母乳をやめる必要はないという流れになっています。 今では、1歳児健診でも「断乳」の指導があまりされなくなっています。 赤ちゃんが母乳を欲しがるようであれば与え、無理にやめなくてもよいという風潮になっているのです。 WHOの考え方 WHO(世界保健機関)では、赤ちゃんには生後半年は母乳かミルクだけを与え、2歳まで母乳を継続しましょうと声明を出しています。 2歳以上でも母乳を欲しがるようなら与えても構わないとしています。 この背景には、開発途上国の状況が加味されているようです。 多くの開発途上国では、安全な水が手に入りにくくミルクが高価であるという可能性が高く、母乳を与える方が良い場合があります。 でも、安全な水があってミルクもそれほど高価ではなく、栄養価の高い食べものが手に入る日本では、「2歳以上母乳を与えなければならない」というわけではありません。 生後半年は、母乳かミルクだけを与えるということは優先したいところです。 卒乳する時期はどうやって決める? 卒乳や断乳の時期は、お母さんと赤ちゃんのタイミングが合うときにやめていくのが一番自然な方法です。 ですが、みんなができて、みんなに合っている方法ではないかもしれませんね。 母乳をやめようと思う状況は色々とあります。 「自分(母親)が病気をした時をきっかけにやめようと思った」「仕事を再開するから」「次の子どもがほしいから」など、個人によって様々な理由がありますね。 そんな理由があるときには、お母さんが卒乳の時期を決めても大丈夫です。 生後半年を過ぎると離乳食が始まり、徐々に食事から栄養を摂ることができるようになります。 食事をある程度食べるようになると、「母乳を与えることは赤ちゃんの情緒的な栄養になると聞いたし大丈夫かな」と心配になるお母さんもいるかもしれません。 でも、安心してください。 赤ちゃんにリラックスを与えたり優しさや愛しているということを伝えたりできるのは、母乳だけでありません。 もちろん、母乳を与えることはこれらを赤ちゃんにわかりやすく伝えることができる行為です。 でも、抱っこしたり話しかけたり、日々の生活の中のたくさんの場面で赤ちゃんへの心の栄養を与えることができます。…

生後10ヶ月で卒乳した!栄養は足りてる?

赤ちゃんが生後10ヶ月頃だと、まだ卒乳についてはあまり考えていない方も多いことでしょう。 でも、反対に生後10ヶ月で赤ちゃんが自然卒乳したという方もいらっしゃって、とても戸惑ってしまったということもお聞きしま&す。 1歳前に自然に卒乳する赤ちゃんの栄養は、どのように考えればいいのでしょうか。 離乳食だけでまかなえるものなのかどうか心配になりますね。 生後10ヶ月で卒乳した場合、ミルクを与えるべきかどうか、離乳食の与え方など、赤ちゃんの栄養についてお話します。 平均的な離乳食の進み具合 生後10ヶ月頃には、離乳食がスムーズに進んでいると1日3回食になっていることが多いと思います。 この頃は、歯茎でつぶせるくらいの硬さのものが食べられるようになっています。 前歯で噛み切って、奥歯でつぶせるようにようになり、大人と同じような口と歯の動きをする練習の時期です。 ミルクや母乳も食事と授乳時間に合わせて、欲しがるだけ与えている頃です。 生後10ヶ月の離乳食の栄養の割合 一般的に、離乳が完了するのが1歳から1歳半と言われています。 下の表にまとめたように、生後9?11ヶ月の赤ちゃんでは、1日の食事回数は3回になっています。 3回食になったら、栄養の60%ほどは離乳食から摂れるようになっているのが理想的です。 月齢 1日の食事の回数 食事の割合 母乳・ミルクの割合 5-6ヶ月 1回 20% 80% 7-8ヶ月 2回 40% 60% 9-11ヶ月 3回 60% 40%…

10ヶ月での卒乳は早い?それとも大丈夫?

赤ちゃんが生後10ヶ月になり、「大きくなったなあ」とこれまでのことを振り返ると懐かしくなりますね。 生まれたての赤ちゃんの頃に比べると、ずいぶん身体も大きくなり動きも活発になっています。 離乳食も進みがスムーズだと3回食になっている赤ちゃんも多いのではないでしょうか。 また、1歳を目前に同じ年頃の赤ちゃんがいる仲間では、卒乳の話も出ているかもしれません。 ここでは、生後10ヶ月で卒乳することは赤ちゃんにとってどういうことか、良い影響や悪い影響があるのかどうかといことについてお話したいと思います。 生後10ヶ月の赤ちゃんの様子 生後10ヶ月頃になると、自分で起き上がって座ることができたり、つかまり立ちや伝い歩きを始める赤ちゃんもいます。 自分の名前を呼ばれるとその方向を見たり、「ダダダ」など声を出したりします。 離乳の進み具合と栄養の割合 離乳食は3回食になり、母乳やミルクも飲んでいます。 個人差はありますが、1日の栄養のうち食事からは約60%、母乳やミルクから約40%の栄養を摂っている時期です。 月齢 1日の食事の回数 食事の割合 母乳・ミルクの割合 5-6ヶ月 1回 20% 80% 7-8ヶ月 2回 40% 60% 9-11ヶ月 3回 60% 40% 12-18ヶ月 3回とおやつ1回 80%…