卒乳を進めるとなると、「乳房が張ってこないか」「痛くならないか」「乳腺炎が心配」など様々な不安がありますね。卒乳の時期や離乳食の進み具合なども気になるところでしょう。
ここでは、卒乳を進めていくときの様々な注意点をまとめてみました。
ぜひ、参考にしてくださいね。
周りに惑わされない
周りの子供が卒乳したと聞くと、ついつい「我が子も卒乳しなければ・・・」と焦ってしまいますね。
でも、あまり周りに惑わされないようにしましょう。
これは、卒乳だけでなく子育て全般に言えることです。
子どもには個人差がありますし、親が自分でよく考えて出した結論だと納得がいきますし、後で後悔することが少ないのです。
でも、人の意見や周りに惑わされてしたことは、些細なことでも我が子のことですので心配になって、「本当にあれでよかったのか」と後悔することがあります。
ですから、自分がいつまで母乳を与えたいか、赤ちゃんはいつまで飲みたいのかを考えてみましょう。
仕事を再開する、次の子供がほしいなどの理由があって、卒乳を考える方もいらっしゃると思います。
自分なりの理由がある場合は問題ありません。
でも、周りの子どもが卒乳したからといって、急ぐ必要はないのです。
もし、まだ母乳を与えたいと思っているなら続けても大丈夫です。
赤ちゃんの様子を観察する
お母さんと赤ちゃんのタイミングが合うと、卒乳もスムーズに進むでしょう。
お母さんが母乳を与えたいと思っていても赤ちゃんが卒乳し、お母さんがあっけにとられるということがあります。
でも、反対にお母さんが卒乳したくてもまだまだ母乳を飲みたいと思う赤ちゃんもいるかもしれません。
卒乳を進めるときに、あまり赤ちゃんに無理強いせずにできるといいですね。
1歳以下はミルクが必要かも?
「赤ちゃんが1歳以下」「赤ちゃんが1歳以上でも、離乳食があまり進んでいない」「健康に問題がある」などの場合は、母乳を卒業してもミルクが必要になることがあります。
なぜかというと、赤ちゃんが9-11ヶ月以下で食事から摂る栄養は全体の約60%、1歳以降だと約80%だからです。
卒乳の時期がいつかによってミルクの必要度が違ってきます。
どの卒乳方法にするのか
卒乳には、昼間だけまたは夜だけなど部分的に卒乳する方法や、段階的に母乳を与える回数を減らしていく計画的卒乳、赤ちゃんが自然に母乳を飲まなくなる自然な卒乳など、色々な方法があります。
まずは、自分はどうしていきたいのかを考えましょう。
少しずつでも母乳をあげたいのならば、部分的な卒乳にチャレンジしてみてもいいですね。
その場合、卒乳する時間帯の授乳の回数を1回ずつ減らしてみましょう。
昼間の部分卒乳であれば、外遊びやお気に入りのおもちゃで遊んでもいいですね。
夜の部分卒乳だと、のどが渇いている可能性もありますので、お茶や水を与えてみてください。
いつまでに卒乳するのか
卒乳理由によっては、いつまでに卒乳するのかということを決めておく必要があります。
計画的に卒乳する場合は、母乳を与える回数を徐々に減らしていきますが、スムーズにいかないかもしれないことを考慮して、早めに準備するといいですね。
5-6回授乳しているようであれば、1ヶ月ほど前から授乳回数を減らしてみましょう。
仕事を再開する場合で、できるだけ母乳を与えたいと考えている方は、自分が仕事をしている時間以外は母乳を与える部分的な卒乳をすることも可能です。
家族のサポート
卒乳するにあたって、お父さんやその他の家族にも協力してもらうと良いでしょう。
赤ちゃんでもお母さん以外の人からは母乳がもらえないことは、わかっています。
卒乳期間中は、お父さんに赤ちゃんの相手を頼むのも一つの方法です。
スムーズに卒乳が進まない場合は、お母さんはかなりのストレスを感じるでしょう。
周りに卒乳のサポートもお願いしてみてくださいね。
乳房の手入れ
乳房の状態によっては、搾乳をしたり乳房を冷やしたりする必要があります。
乳房の張り具合や痛みによりますので、助産師に相談することをおすすめします。
もし、身近に相談できる助産師がいない場合は、次のことに注意してケアを行ってみましょう。
でも、途中で38度以上の発熱、乳房の強い張りや痛みを感じるようなら医師の診察を受けてくださいね。
母乳回数を減らしている最中
- 2-3日毎に1回の授乳回数を減らしてみる。
- 搾乳しなくて良い張りならば、次の授乳を待つ。
- 次の授乳が待てないほどならば、圧抜き(少し楽になるくらいに母乳を搾ること)をしてみたり乳房を冷やしたりしてみる。
最後の1回の母乳をやめるとき
- 最後の1回をやめた後は、乳房を1時間ほど冷やす。寒い場合は無理に冷やさなくても良い。
- 最後の1回をやめた後、1-2日は搾乳をしなくても張りや痛みがない期間が続くと良い。それ以上だとなお良い。
- できるだけ搾乳しない方がよいが、張りが強くて痛い場合は、無理をしないで搾乳する。
- だんだん搾乳の期間があいてくると良い。
- 5-7日以上搾乳しなくても乳房が張らなくなったら、乳房のケアは終了。そのままで大丈夫。
最後の1回の母乳をやめた後
- 乳房の張りや痛みなど気になることがなければ、卒乳後の助産師によるマッサージは不要。
- マッサージを受けないと、「古い母乳が残って癌化する」「次の赤ちゃんに古い母乳を飲ませる」ということはない。
- 乳房の状態が気になる場合は、助産師に相談する。
- 念の為にマッサージを受けたい人は受けてもOK。
まとめ
卒乳を進めていくときの注意事項についてお伝えしました。
希望する時期に卒乳できるとは限りませんが、まずは自分がいつ頃卒乳したいのか考えてみてください。
あとは、卒乳する理由や赤ちゃんの様子を見て決めていってくださいね。
これまで頑張って母乳を与えたことが、親子ともに良い思い出となるといいですね。