離乳食も進み、成長してくると卒乳という言葉が気になりますね。
母乳だけで育っている赤ちゃんの卒乳に関しては、たくさんの情報がありますが、混合栄養の赤ちゃんの卒乳については、あまり見かけないのではないでしょうか。
基本的なことはあまり変わらないのですが、タイミングを見計らう必要がありますので、ご紹介しましょう。
合わせて、混合栄養の場合の卒乳方法についてもお話します。
ぜひ参考にしてくださいね。
混合栄養の卒乳の良いタイミング
混合栄養のときの卒乳には、次のようなタイミングを見計らう必要があります。
- 1歳を過ぎていること。
- 離乳食が進み、よく食べていること。
- 健康や発育に問題ないこと。
これらのことがクリアになっているようなら卒乳しても良いでしょう。
なぜ、このことが大切なのかを説明しましょう。
1歳を過ぎていること
離乳食が順調に進んでいると、1歳頃には食事から80%、ミルクや母乳から20%の栄養を摂っているとされています。
ほとんどの栄養は食事ですので、この時期にミルクや母乳をやめたとしても栄養的には問題ないのです。
離乳食が進み、よく食べていること
離乳が完了する時期が1歳から1歳半とされています。
この頃は、歯茎で噛みつぶせる硬さのものが食べられる時期です。
1歳未満の赤ちゃんや、離乳食の進み方が遅い場合やあまり食べない場合は、1歳を過ぎていても栄養が足りなくなる可能性がありますので、卒乳の時期を考え直すと良いでしょう。
健康や発育に問題がないこと
もし、乳幼児健診で医師から指摘されている問題がある場合、卒乳はどうするかを確認するといいですね。
食事で積極的に与えるものなどの栄養指導があるかもしれません。
これらの他に、授乳よりも楽しい遊びがあることも大切です。
赤ちゃんが好きな遊びやおもちゃがあり、夢中になって遊ぶことができるようになると、ミルクや母乳を飲む機会が減ってきます。
その分、お腹が空いて食事がたくさん食べられ、卒乳がスムーズに進むかもしれませんね。
卒乳の方法
混合栄養の卒乳の方法をお話しましょう。
ルクをなくしていく方法
まずは、ミルクの回数を減らして母乳だけにする方法です。
その後、母乳の回数も減らしていき、最終的に母乳も卒乳します。
メリット
- できる限り長く母乳を続けられること。
- 母乳を自然卒乳する方法もあり、言い聞かせて卒乳することも可能なこと。
デメリット
- どちらもいっぺんに卒乳する方法に比べると時間がかかる可能性があること。
母乳をなくしていく方法
ますは、母乳の回数を減らしてミルクだけにする方法です。
その後、ミルクの回数も減らしていき、最終的にミルクも卒乳します。
メリット
- ミルクからの卒乳の方が比較的スムーズだとされていること。
- 乳房のケアが必要な場合は、ミルクを与えながらケアを受けることができること。
デメリット
- どちらもいっぺんに卒乳する方法に比べると時間がかかる可能性があること。
どちらも一度にやめる方法
母乳とミルクのどちらとも少しずつ回数を減らしていく方法や、1日数回授乳していてもすっぱりと両方やめる方法があります。
「◯月◯日になったら、おっぱいとミルクにバイバイしよう」と伝えて最終的に母乳とミルクのどちらからも卒乳します。
メリット
- 母乳とミルクの回数を少しずつ減らしていく場合、子どもの好きな方を残した後、最終的に卒乳しても良いこと。
- すっぱりとやめる方法では、短期間にどちらからも卒乳できる可能性が高いこと。
デメリット
- 一気に母乳とミルクをやめると、泣いて拒否する可能性が高いこと。
- 子どももお母さんもストレスが大きくなる可能性があること。
卒乳の基本的な考え方
卒乳は、赤ちゃんが母乳やミルクを飲む回数が減り、自然に飲まなくなることです。
混合栄養だったとしても、これは同じです。
ただ、お母さんとしては卒乳しなければならない事情もあるでしょう。
時間に余裕がある場合は、2-3日に1回くらいのペースで無理のないように母乳やミルクの回数を減らしていくと、赤ちゃんとお母さんの両方の負担が少なくなります。
赤ちゃんも授乳回数が減ったことに順応していて、特に抵抗しない場合はちょうど卒乳に適した時期だと考えても良いでしょう。
母乳やミルクによって食事量が少なくなっていることがない場合や、お母さんがまだ卒乳したくない場合は、無理をしなくても大丈夫です。
周りの人の言葉や同じ年齢の子どもの卒乳に同調しなくても、お母さんが思うようにすればいいのです。
どれが正解、不正解ということはありません。
お母さんと子どもにあったタイミングや方法で卒乳すればいいのですよ。
まとめ
混合栄養の赤ちゃんの卒乳のタイミングや方法、卒乳の基本的な考え方などについてお話しました。
母乳、ミルク、混合どれでも基本的なことは変わりません。
方法もそれぞれにメリットやデメリットがあります。
周りに左右されることなく、赤ちゃんとお母さんのタイミングで卒乳するのが一番です。
親子に合うタイミングや方法で卒乳できるといいですね。