乳腺炎?授乳中に胸が痛い!熱もある!

乳腺炎?授乳中に胸が痛い!熱もある!

授乳中に胸が痛く熱が出るとびっくりしますね。
それでま順調だった授乳も乳房が痛くて、うまくできなかったり身体がつらくなったりすることもあります。
授乳中に胸の痛みがあって熱もあるときは、「乳腺炎」になっていることが多いです。
「乳腺炎」と聞くと慌ててしまうかもしれませんが、きちんと対処すれば大丈夫です。
乳腺炎には2種類あります。

ここでは、乳腺炎の種類とその原因や症状、対処方法について比較し、やってはいけないことについてもお話します。

ぜひ、参考にしてくださいね。

乳腺炎の種類と原因:感染しているかどうかがポイント

乳腺炎には、下記のように2つの種類があります。
感染しているかどうかで違いがあるのですね。

乳腺炎の種類 原因
非感染性(うっ滞性)乳腺炎 非感染性(うっ滞性)乳腺炎は、母乳が分泌されるときに通る管である乳管が詰まったり、母乳がたまったりしているために、乳房に炎症症状が出る。
感染性(化膿性)乳腺炎 感染性(化膿性)乳腺炎は、乳頭や乳輪部の傷口からブドウ球菌、レンサ球菌などに感染することによって起こる。

症状:発熱があるかどうかがポイント

乳腺炎の症状は、2つの乳腺炎で症状が異なります。
全身的な熱があるかどうかが大きな違いです。

乳房の症状があって高熱が出たら、まず感染性(化膿性)乳腺炎を疑いましょう。

非感染性(うっ滞性)乳腺炎

母乳がうっ滞性(たまる)しているために、症状が出ているのですから、それを外に出す必要があります。

下記のように対処してみましょう。

授乳する

乳腺炎のときでも授乳しても大丈夫です。

意識して頻繁に授乳してみましょう。
授乳姿勢を変えて飲ませるのも良いでしょう。

そのときに、乳腺炎になっている乳房ばかりを授乳すると、反対側の母乳がうっ滞してくることがありますので注意が必要です。

搾乳する

赤ちゃんがあまり母乳を飲まない場合は、搾乳する必要があります。
どんどん新しい母乳が作られてきますので、授乳できない場合は搾乳して母乳を外に出しましょう。
そのままにしていると、乳房が硬く、痛くなってくる可能性があり、そこに感染することもあります。

冷やす

痛みがひどくて、赤ちゃんのお世話ができない、眠れないという場合には乳房を冷やしてみましょう。
寒くなるようなら、無理をして冷やす必要はありません。
このときに、乳房を温めないほうが良いでしょう。
感染を起こしかけている場合は、それを助長してしまうことがあるからです。

マッサージする

乳房を動かして授乳したり、搾乳したりするとより母乳が出やすいと思います。
自分でできるマッサージの一番簡単なものは、乳房を大きく回す方法です。
肋骨に接している乳房全体を肋骨からから剥がすように、大きく回すのです。
時計回り、反時計回りの両方行うといいですね。
回数は、適宜様子を見ながらで大丈夫です。
全くわからないという方は、まずは10回ずつ行ってみてはいかがでしょうか。

感染性(化膿性)乳腺炎

乳房が感染を起こしているため、対処方法の第一は「受診」です。
夜中で身体がつらすぎる、あと少しで病院が開くということであれば、待つことも可能な場合があります。
でも、夜の10時、明日は日曜日で病院は開いていないという状況では、かかりつけの産婦人科や救急外来に相談してみてくださいね。
診察してくれることがあります。

受診して抗生物質を飲む

乳房の症状があって、全身的な発熱がある場合は、できるだけ早く受診しましょう。
医師の判断で抗生物質が処方されます。
多くの場合は、授乳を続けることができますので安心してくださいね。
状態によって、助産師が乳房をマッサージしてくれます。
たまっている母乳を一旦外に出して行くのです。
また母乳が作られますが、乳房の中の母乳の流れをスムーズにしておく必要があります。

授乳姿勢を変えて授乳する

もし、授乳の姿勢がいつも同じであれば、違う姿勢で授乳することをおすすめします。
赤ちゃんが横になっている最も一般的な横抱きがいつもの授乳姿勢なら、たて抱きやフットボール抱きを試してみましょう。
いつもメインで飲んでいる乳腺とは違う場所からたくさん飲めるかもしません。

搾乳する

赤ちゃんがあまり飲まない場合は、搾乳をしましょう。
炎症を起こしていても搾乳し、赤ちゃんが飲むようならその母乳を与えても良いのです。
その母乳の中には、乳腺炎に対する抗体が入っていますので、実は与えても良いものなんです。
ただし、赤ちゃんが嫌がる場合や色が変わっている(黄緑っぽい色)場合は、無理をして与える必要はありません。

冷やす

乳房が痛い場合や熱を持っている場合は、冷やすと気持ち良いと思います。
でも、寒いと感じたり、心地よくなかったりする場合は無理をしないでくださいね。
そのままでも大丈夫です。

ほぐす

受診したときに、どのようにして乳房をほぐしたらよいか確認してみましょう。
痛いマッサージをするのが良いというわけではありません。
授乳前に軽く乳房を回す方法が簡単ですが、痛いようなら加減してやってみましょう。
よくわからない場合は、何もしないほうが無難です。

切開する

乳腺炎がひどくなり、膿瘍(膿のかたまり)を作ると、乳房を切開して出さなければなりません。
乳腺炎治療の最終的な手段です。
その場合、もう片方の乳房は授乳を続けられることもありますが、毎日のガーゼ交換、抗生物質や痛み止めの内服などが必要になります。

産婦人科では対応できず、外科系の診療科へ紹介されることがあります。

感染性(化膿性)乳腺炎のときにやってはいけないこと

感染性(化膿性)乳腺炎のときには、基本的に受診をします。
次のような対処をしないように注意しましょう。

自己判断をする

自分で判断して、受診しない、間違った対処をするなどは大変危険ですので、やってはいけません。
熱がある場合は、身体が何らかのサインを出しているのです。
一時的に熱が下がったり、症状が良くなったとしても、ぶり返すことがありますので、受診が必要です。

この場合、医師の診察を受けてください。
助産院では、抗生物質などの薬は処方できません。
理想的なのは、出産した産婦人科に受診して頂くのが良いですね。
多くは、医師の診察後に助産師が適宜マッサージをしてくれます。

自己マッサージをする

炎症の可能性がある場合は、むやみに乳房をマッサージしないようにしましょう。
炎症が広がってしまう可能性があります。
受診した上でマッサージしてもらうか、マッサージの方法を教えてもらうといいですね。

放置する

乳房の症状と全身的な熱があるのに、そのまま放置しないようにしましょう。
産後は、抵抗力が下がっていますので、普段よりも治癒能力が落ちています。
専門家の診察を受けて、アドバイスを受けましょう。

まとめ

乳腺炎の種類とその原因や症状、対処方法、乳腺炎のときにやってはいけないことについてお伝えしました。

乳腺炎は、みんながなるものではありません。

しかし、正しい対処をしないと悪化しますのでそのまま放っておいたり、自己判断したりすることはやめておきましょう。

乳房が痛い、硬いなどの症状がある上に発熱もしている場合は、早めの受診をおすすめします。
薬が出されても母乳はやめずに治療ができることがほとんどです。
不安な場合は、出産した産院に相談しましょう。
トラブルなく授乳が続けられるといいですね。