妊娠中、胸の大きさが左右で違う、母乳の出への影響はある?

妊娠中に左右の胸の大きさが違うことで悩む人は少なくはないようです。もともと胸の大きさは多少の左右差はあるものですが、妊娠中は胸が大きくなるため、左右差が出やすいことも影響しています。胸の大きさが左右で違うと母乳の出も変わってくるのでしょうか? 胸の大きさが左右で違う理由と母乳の出への影響についてみていきましょう。 胸の大きさの左右が違う原因とは 胸の大きさの左右差は個人によって異なり、左右とも同じくらいの人もいれば、左右で1カップ以上の差があり、見た目でわかるほどに大きさの違いがある人とがいます。そもそも胸の大きさがどうして左右で違うのでしょうか。考えられる原因についてみていきましょう。 もともとの胸の大きさに左右差がある 人間の身体は左右非対称ですので、多少なりとは、左右の胸の大きさの違いはあると言われています。妊娠すると胸が大きくなるので、左右の差が目立ちやすくなり、胸の大きさの左右差が気になることもあります。もともと左右の胸の大きさが1カップ以上違う人もいます。 胸の大きさの左右差がみられる理由としては、姿勢の非対称や利き手、心臓の位置の影響が言われています。 姿勢の非対称があると筋肉や脂肪の付き方が異なって左右差が生じます。利き手側はよく使うので筋肉が働く機会が多く、脂肪がつきにくいのに対し、非利き手側は動かす機会が少ないので脂肪がつきやすく胸が大きくなるということも言われています。心臓は胸のやや左側にあり、心臓を守るために左胸が大きくなりやすいということも言われています。 どれも、胸の左右差がみられる原因としてよく言われることですが、はっきりとした根拠は示されていません。 妊娠中の乳腺の発達の仕方 妊娠中には胸の乳腺が発達しますが、乳腺の発達の仕方に左右差があると胸の大きさの違いがみられます。 授乳の仕方の偏り 経産婦の方で授乳する際に、左右どちらかの胸に偏って授乳することが多かった場合には、赤ちゃんによく飲ませる方の胸で母乳がつくられやすくなって胸が大きくなります。あまり赤ちゃんが飲まない方の胸はだんだんと小さくなります。 私も、もともと妊娠前から左の胸の方が右の胸に比べて1カップ大きかったのですが、3人目の授乳を経て左右の胸の大きさの差が2カップに開きました。3人目の授乳時に、赤ちゃんの飲みやすさと自分の姿勢のとりやすさから左の胸でよく授乳していました。すると、よく授乳している左胸の方が母乳が出やすかったのか、右の胸をなかなか吸ってくれなくなりました。右の胸を最初に飲ます努力もしましたが、母乳の出が悪いのか赤ちゃんが泣いて吸ってくれず、結局は左の胸中心で授乳することになり、気づいてみれば2カップも左の胸が大きい状態となっていました。 胸の大きさと母乳の出の影響 胸の大きさは乳腺の発達に関連し、乳腺の発達は母乳の出に関連します。乳腺の発達している胸の方が母乳は出やすいとされています。乳腺が発達して大きくなった胸の方が母乳は出やすいということが言えるかもしれません。 胸の大きさの左右差と対策 妊娠中の乳腺の発達に左右差がみられてもおかしいことではありません。非対称な姿勢をとることをできるだけ避け、乳腺の発達が遅く小さい胸は、乳頭・乳房マッサージを行って母乳が出やすくなる準備をしておきましょう。 乳頭・乳房マッサージは妊娠経過によっては行わない方が良い場合もあるため、医師や助産師、看護師に確認してから行いましょう。胸の大きさの左右差があり、心配に感じれば、健診時に医師に相談しましょう。 授乳時には左右の胸を交互に同じだけ授乳を行うようにし、小さい胸の方から授乳するようにしましょう。 左右の胸で授乳に偏りが出てしまうと、授乳頻度が多い胸ではどんどん母乳がつくられて胸が大きくなり、授乳頻度が少ない胸は母乳がつくられなくなってだんだん小さくなってしまいます。 左右の胸を同じように授乳できるとベストですが、乳腺の発達の程度や乳頭の形、授乳時に赤ちゃんを抱っこする姿勢によって授乳しにくい側が出てきてしまう場合もあると思います。 そのような場合は、助産師や看護師に相談し、左右の胸から同じように授乳できるように工夫をしましょう。 授乳トラブルは早めの対策で左右の胸の大きさを維持 左右の胸で授乳頻度が違うと、あまり授乳ができていない胸にトラブルが生じることもあります。私の場合、左と比べて小さかった右の胸は母乳も出にくく、詰まりやすいということがあり、右胸は乳腺炎を繰り返していました。乳管の出口が開き切っておらず、詰まりやすい、母乳がつくられにくい、などの乳房トラブルがあって母乳が出にくくなり、授乳頻度が減るために胸の大きさが小さくなってしまうということもあります。左右の胸で授乳量が違うなど、些細なことでも気になることがあれば、左右の胸の大きさの差が大きくならないうちに早めの対策をとることがおすすめです。 1)イクシル 妊娠6カ月、胸の発達が左右で違う…母乳に影響は? Link 2)赤ちゃんの部屋 授乳のやり方で左右のおっぱいの大きさが変わる Link

授乳中に起こる胸の張りやしこりの正体は?対処はどうするの?

授乳中に恐れられている胸の張りとしこりは、なぜ起こるのでしょうか。 繰り返す方もいらっしゃいますし、何の症状もない方もいらっしゃいます。 胸の張りとしこりの正体は何か、その対処方法についてお話します。 産後3日前後の胸の張りの正体は? 産後3日前後に起こる乳房の張りは、生理的な乳房の変化ですので、多くの方が体験するかもしれません。 このときに、しこりを感じる方もいらっしゃいますが、それほど多くはありません。 原因 この頃の胸の張りの正体は、母乳が作られる過程で起こる変化です。 産後間もなくは、妊娠中とは働きが違うホルモンが分泌され乳房に作用します。 その反応として胸が張るのです。 産後3日前後になると、胸の血管が青く浮き出ていることが多く、だんだんと胸が張ってくることがあります。 母乳は血液やリンパ液などからできていますので、それらが乳房にどんどん集まり、母乳を作る過程で胸を張らせるのです。 といっても、すべての方が胸の張りを感じるわけではありません。 また、中には乳房に石が入っているかのように硬く張り付くような胸になっていることがあります。 胸の張りの様子は個人差があります。 そして、胸の張り具合で母乳がよく出る、出ないの判断はできません。 いつまで続く? 産後3日前後の胸の張りは、しばらく続き、赤ちゃんが母乳をしっかりと飲めるようになったり、うまく搾乳ができると、産後9日目頃以降は落ち着いてくると言われています。 対処方法 対処方法としては、赤ちゃんに積極的に授乳することです。 乳輪部と乳頭部をつまんで母乳が何本か出てくるようでしたら、乳腺は開通しています。 今後開通する乳腺は増えてくるでしょう。 乳腺が開通していない場合は、乳輪部と乳頭部をつまむ、もみずらす、引っ張るなどしてほぐしましょう。 このとき、乳頭だけではなく乳輪部も合わせてほぐすのがポイントです。 石のように硬く肋骨に張り付いている乳房の場合は、乳房全体をゆっくりと肋骨からはがすように動かしてみてください。  何ヶ月かたった後の胸の張りやしこりの正体は? 産後間もなくの時期だけでなく、何ヶ月かたってからの胸の張りやしこりもあります。 原因 授乳を始めて何週間もたった後の張りやしこりの多くは、乳腺の詰まりや授乳間隔が長くあくことによって、母乳が溜まっていることによって起こります。 頑固なしこりは、乳房の張りはおさまったけど、しこりがなくならないということもあります。…

生後10ヶ月で卒乳!母乳の代わりに牛乳を与えもいい?

1歳を目前に、「そろそろ卒乳のことを考えないと・・・」と思っているお母さんもいらっしゃることでしょう。 生後10ヶ月頃に自然に卒乳したり、お母さんが卒乳に向けて働きかけてすんなり卒乳できたりすることがあります。 そんなとき、「母乳の代わりに牛乳を与えてもいいのかしら」「そもそも離乳食だけではだめなのかしら」と、母乳に代わる何かを与えるのか、与えるとしたら牛乳で良いのかと迷うお母さんは多いです。 ここでは、そんな疑問にお答えします。 生後10ヶ月で卒乳したときの母乳の代わりについてお話していきましょう。 生後10ヶ月の赤ちゃんの離乳食 生後10ヶ月の赤ちゃんは3回食になり、1日の栄養の約60%を食事から、約40%を母乳やミルクから摂っています。 月齢 1日の食事の回数 食事の割合 母乳・ミルクの割合 5-6ヶ月 1回 20% 80% 7-8ヶ月 2回 40% 60% 9-11ヶ月 3回 60% 40% 12-18ヶ月 3回とおやつ1回 80% 20% 次に、この頃の赤ちゃんの胃腸の状態をご説明します。 生後10ヶ月の赤ちゃんの胃腸の状態 この頃の赤ちゃんは、離乳食が順調に進み、離乳が後半から完了期になるにつれて、だんだんと消化能力も高まってきます。…

卒乳を進めていくときに注意すること

卒乳を進めるとなると、「乳房が張ってこないか」「痛くならないか」「乳腺炎が心配」など様々な不安がありますね。卒乳の時期や離乳食の進み具合なども気になるところでしょう。 ここでは、卒乳を進めていくときの様々な注意点をまとめてみました。 ぜひ、参考にしてくださいね。 周りに惑わされない 周りの子供が卒乳したと聞くと、ついつい「我が子も卒乳しなければ・・・」と焦ってしまいますね。 でも、あまり周りに惑わされないようにしましょう。 これは、卒乳だけでなく子育て全般に言えることです。 子どもには個人差がありますし、親が自分でよく考えて出した結論だと納得がいきますし、後で後悔することが少ないのです。 でも、人の意見や周りに惑わされてしたことは、些細なことでも我が子のことですので心配になって、「本当にあれでよかったのか」と後悔することがあります。 ですから、自分がいつまで母乳を与えたいか、赤ちゃんはいつまで飲みたいのかを考えてみましょう。 仕事を再開する、次の子供がほしいなどの理由があって、卒乳を考える方もいらっしゃると思います。 自分なりの理由がある場合は問題ありません。 でも、周りの子どもが卒乳したからといって、急ぐ必要はないのです。 もし、まだ母乳を与えたいと思っているなら続けても大丈夫です。 赤ちゃんの様子を観察する お母さんと赤ちゃんのタイミングが合うと、卒乳もスムーズに進むでしょう。 お母さんが母乳を与えたいと思っていても赤ちゃんが卒乳し、お母さんがあっけにとられるということがあります。 でも、反対にお母さんが卒乳したくてもまだまだ母乳を飲みたいと思う赤ちゃんもいるかもしれません。 卒乳を進めるときに、あまり赤ちゃんに無理強いせずにできるといいですね。 1歳以下はミルクが必要かも? 「赤ちゃんが1歳以下」「赤ちゃんが1歳以上でも、離乳食があまり進んでいない」「健康に問題がある」などの場合は、母乳を卒業してもミルクが必要になることがあります。 なぜかというと、赤ちゃんが9-11ヶ月以下で食事から摂る栄養は全体の約60%、1歳以降だと約80%だからです。 卒乳の時期がいつかによってミルクの必要度が違ってきます。 どの卒乳方法にするのか 卒乳には、昼間だけまたは夜だけなど部分的に卒乳する方法や、段階的に母乳を与える回数を減らしていく計画的卒乳、赤ちゃんが自然に母乳を飲まなくなる自然な卒乳など、色々な方法があります。 まずは、自分はどうしていきたいのかを考えましょう。 少しずつでも母乳をあげたいのならば、部分的な卒乳にチャレンジしてみてもいいですね。 その場合、卒乳する時間帯の授乳の回数を1回ずつ減らしてみましょう。 昼間の部分卒乳であれば、外遊びやお気に入りのおもちゃで遊んでもいいですね。 夜の部分卒乳だと、のどが渇いている可能性もありますので、お茶や水を与えてみてください。…

授乳中に片方の胸だけが張るのはどうして?対処方法は?

授乳していると、どちらか片方だけの胸が張ってくることがあります。 しばらく続く場合や、すぐに治まる場合、そのうちに両方の乳房の大きさが違ってくることもあります。 なぜ片方だけの胸が張ってしまうのか気になりますね。 乳房の大きさが違ってくる場合は、「このままだとどうしよう・・・」と不安になることでしょう。 ここでは、片方の胸だけが張る原因とその対処方法をお伝えします。 片方の胸だけが張る原因 胸が片方だけ張る原因は、赤ちゃんが乳頭を吸う刺激で張る場合、乳腺炎を起こしている場合などが考えられます。 一つずつ見てみましょう。 片方の乳房からよく飲む 片方の乳房から時間をかけて飲んだり、その乳房の授乳回数が多かったりすると、乳房の張りが出てくることがあります。 なぜそうなるかといいますと、赤ちゃんがその乳房から母乳が飲みやすかったり、母乳がたくさん出たりすることによって飲み方に違いが出てくると考えられます。 そうなると、よく飲む方の乳房へのホルモンの分泌が良くなり、その分母乳が作られます。 そして、たくさん出るから赤ちゃんがよく吸い付いて、またホルモンがたくさん出て・・・ということを繰り返している場合があります。 しかし、特に乳房に痛みが出ることもなく、授乳した後は柔らかい乳房に戻っていれば問題ありません。 あまりの飲まない方の乳房も、特に痛みやしこりがなければ大丈夫です。 母乳がたまりやすい 片方の乳房に母乳がたまりやすくなっていることもあります。 乳腺が細かったり乳腺がつまりかけていたりすると、片方の乳房だけが張ってきます。 母乳がたまったままで出ないでいると、乳房が硬くなったり痛くなったりすることがありますので注意が必要です。 乳腺炎を起こしている 乳腺炎を起こしていることもあります。 乳腺炎は、片方の乳房だけなることが多いものです。 乳房が張るだけでなく、痛みや発赤、発熱がある場合は要注意です。 対処方法 片方だけの乳房が張ってくるときの対処方法をお伝えします。 あまり飲まない方から飲ませる どちらか一方だけの乳房の授乳回数や時間が多くて胸が張っている場合、反対側の乳房の張りがあまりないこともあります。 そのようなときには、あまり飲まない方の乳房から授乳してみましょう。 そうしても、赤ちゃんはすぐに自分の好きな方の乳房から飲みたいと意思表示するかもしれません。 あまりにもぐずる場合は、好きな乳房から母乳を与え、終わったらまたあまり飲まない方の乳房を吸わせてみてください。…

胸が張らない卒乳とそのケア

母乳が大好きな赤ちゃんがいる方にとって、卒乳をすることは大きな関心ごとですね。 卒乳するときにトラブルにならないか、うまく卒乳してくれるかなど不安もあると思います。 ここでは、胸が張らないように進めていける卒乳方法とは、どのようなものなのかをお話しましょう。 卒乳する時期 純粋な意味での卒乳は、赤ちゃんが自然に母乳を飲まなくなる時期を待つのですが、計画的に進める卒乳は、お母さんが決めることになります。 それには、「そろそろ卒乳したい」という思いだったり、「保育園に行くからそれまでに卒乳したい」「次の赤ちゃんが欲しいので卒乳を考えている」という理由があったりすると思います。 理由に合わせて卒乳する時期を決めて、卒乳を進めていっても赤ちゃんがそれに抵抗することがないのであれば、卒乳するのにちょうど良い時期だったと考えてもいいでしょう。 1日の授乳回数 卒乳しようとするときの1日の授乳回数は、様々だと思います。 赤ちゃんが飲んでいるのが母乳だけかミルクと母乳の両方かにもよります。 1日の母乳を飲む回数が少ないとその分早く授乳回数を減らすことができ、卒乳に持っていけますが、母乳を飲む回数が多いとそれだけ時間がかかるでしょう。 余裕を持って、1ヶ月ほど前から準備しておくといいですね。 授乳回数を減らす 卒乳を完了したいと考える時期に合わせて、赤ちゃんにできる限り負担にならないように、少しずつ母乳を与える回数を減らしていきます。 2-3日に1回ほどのペースで授乳回数を減らしていってみましょう。 うまくいかないこともある 順調に母乳を与える回数が減らせていけば良いのですが、うまくいかないこともあります。 1日の母乳の回数が減っても、また増えることもあるでしょう。 そんなときには、また減らすようにしていけば良いのです。 授乳回数が減ったり増えたりしながら進んでいくこともあります。 赤ちゃんが母乳に固執するようであれば、今は卒乳の時期ではないのかもしれません。 時期を考え直すことができるのであれば、それも一つの方法です。 それでも、卒乳を進めていかなければならない方もいらっしゃるでしょう。 そうすると、最後は少し強引かもしれませんが、この日と決めて母乳を卒業することになりますね。 部分卒乳という考え方 たとえば、保育園に入る前に卒乳しておきたいと考えている方に向けてですが、部分的に卒乳するという考え方もあります。 母乳を飲む回数が1日に2-3回などと少なくなっているのであれば、保育園に行っている間は母乳を欲しがらずに過ごせることがあります。 保育園では、家と異なる遊びや環境がありますので、良い刺激を受けて遊びに夢中になる可能性がありますので、完全に卒乳していなくても大丈夫かもしません。 この場合は、保育園から帰ってきたら母乳を欲しがりますが、そのくらいのペースなら母乳を与えることができて、卒乳までしなくても良いという考えであれば、部分的な卒乳という形でしばらく過ごすのも良いかもしれませんね。 赤ちゃんの様子や自分の仕事の都合などを考え合わせていきましょう。…