授乳中の胸のかぶれが気になる!その原因と対処方法

授乳中には、汗もかくし胸がかぶれて気になるという方がいらっしゃるのではないでしょうか。 「かぶれて痒いあまりにかきむしって傷になっている」「ステロイドを処方されているけど、使うのが怖くて放置している」「それほどひどくないけど、痒いのがストレス」など、状態は様々でしょう。 授乳中に胸がかぶれる原因にはいくつかあり、対処方法もありますのでご紹介していきましょう。 授乳期に胸がかぶれる原因 たくさん汗をかく 産後は、母乳を作るために胸が熱くなりやすく、汗もかきやすいです。 夏場だと余計に暑く感じて汗もたくさん出ることでしょう。 着替えやシャワーが必要になるくらい汗をダラダラかいてしまうこともありますね。 こまめに対処できればいいのですが、赤ちゃんのお世話や他のことをしていると、なかなか時間が取れずこまめには対処できないかもしれません。 その汗が皮膚への刺激になって、胸がかぶれることがあります。 胸全体が汗で蒸れていて赤くかぶれている方がいますね。 乾燥 肌の水分が奪われて乾燥していると、皮膚のバリアが弱くなって少しの刺激でもかぶれてしまうことがあるでしょう。 産後のお母さんの免疫力は、妊娠中に引き続き低下したままですので、かきむしった傷が治りにくくなることがあるのです。 また、夏にはクーラーによる乾燥にも注意しましょう。 母乳パッドかぶれ 母乳が漏れてくるために、母乳パッドを使用している方も多くいらっしゃるでしょう。 母乳パッドの素材が肌に合わずに、皮膚への刺激になっている場合もありますね。 生理用品が肌に合わないのと同じです。 母乳パッドは長時間当てているものですし、母乳で湿り気があり、連続して皮膚が刺激に耐えなければならない状態になるのです。 また、母乳パッドに吸収された母乳で蒸れてしまうこともあります。 「母乳が漏れるから母乳パッドをしているのに、パッドにかぶれちゃってガーゼやタオルをあてている」という方もいらっしゃいます。 母乳が漏れる 母乳が漏れてしまって乳房に付いて、それがかぶれの原因になっている方も多くいらっしゃいます。 母乳の成分はほとんどが水分ですが、その他にタンパク質や脂肪分も含まれ、栄養がたっぶり入っています。 母乳そのものが皮膚に悪影響を及ぼすわけではありませんが、肌が弱い人、母乳パッドやブラジャーの蒸れ、汗などの影響で、それらが長く皮膚に付着していると変化が起こってかぶれの原因になってしまいます。 ちょうど乳頭・乳輪部を中心に、母乳が漏れて赤くかぶれている方をお見かけすることがあります。 赤ちゃんのよだれ 赤ちゃんのよだれが肌についてかぶれる方もいらっしゃいますね。 よだれは、消化酵素が含まれているものです。…

授乳期のおっぱいトラブル!乳首の黒ずみや痒みは予防できる?ケア方法は?

実は授乳期には乳首の黒ずみやバストの痒みなどのトラブルも起こるのです。 今回はそんなバストトラブルの原因や予防方法についてご紹介します。 乳首の黒ずみ そもそも乳首に限らずなぜ肌(特にデリケートな部位)が黒ずむのかといえば、メラニン色素が大きく関わっています。 紫外線や物理的な摩擦などによる刺激を受けると、体は皮膚を保護しようとしてメラニンを生成します。 そこで生成されたメラニンが色素沈着を起こし肌が黒ずんでしまうのです。 また、ホルモンが過剰に分泌されることによりメラニン色素が増え肌が黒ずむこともあります。 通常であれば肌のターンオーバーによりメラニンは古い角質などと一緒に排出され、綺麗な肌へ生まれ変わっていきます。 しかし何らかの原因でメラニンが過剰に生成されてしまうと、メラニンを排出しきれず肌に黒ずみが残ってしまうのです。 授乳期おける黒ずみの原因は、授乳による物理的な摩擦とホルモンバランスの乱れと考えられます。 授乳時は何度もブラの着脱をし、赤ちゃんが乳首を口に含むので物理的な摩擦が増えます。 更に授乳期はエストロゲンやプロゲステロンというメラニン色素の生成を促すホルモンが増加するため、乳首が黒ずみやすくなります。 しかもエストロゲンやプロゲステロンは妊娠初期から増え始めるので、出産前から乳首が黒ずみ始める人もいるのです。 そのため妊娠期からバストトップケアを行い、黒ずみ予防をしたほうが良いといえます。 では、一度黒ずんでしまった乳首はずっとそのままなのでしょうか? 安心してください、基本的に授乳期が終わればホルモンの分泌も減りますので、肌のターンオーバーにより乳首の色はゆっくりと元に戻っていきます。 しかし、中には乳首の色が黒ずんだままという人も。 黒ずみの予防やケア方法としては以下の5点が挙げられます。 妊娠出産時のサイズに合わせたブラを着用する 妊娠出産に伴いバストサイズが1〜2カップアップする人が多いです。 適切なサイズのブラを着用しないとバストトップが擦れて黒ずみの原因になってしまいます。 精乳やアロエパックでセルフケア ヨーグルトの上澄みであるホエーやアロエにはメラニン生成や生成を促す酵素を抑制する働きがあります。 直接塗りこんだり、コットンに染みこませてパックをしましょう。 規則正しい食生活で肌のターンオーバー周期を整える 一般的に肌のターンオーバーは28日周期といわれています。 不規則な生活をしていると肌のターンオーバーが遅くなりどんどん肌の深層に色素が沈着していき、黒ずみを改善するのが難しくなっていきます。 皮膚科で塗り薬を処方してもらう メラニン生成を抑制する効果のあるハイドロキノンクリームや肌のターンオーバーを促す効果のあるトレチノインクリームを処方してもらえます。 両方とも刺激が強く、肌荒れや紫外線に弱くなるなどの副作用も報告されています。使用の際は専門医とよく相談してください。…

妊娠中の胸の張りにマッサージはよい?

胸の張りの症状があると、「張って痛い」、「張って辛い」と感じる方も多いと思います。「張っている」症状に対しては、筋肉の張りと同じように「マッサージをすると楽になるのでは?」と思う方もいるのではないでしょうか。また、「妊娠中期・後期に入ったら、おっぱいマッサージをしましょう」という情報を目にする機会もあり、「マッサージをした方がいいのかも?」と不安に思う方もいらっしゃるでしょう。 今回は、妊娠中の胸の張りとマッサージについて説明していきます。 妊娠中の胸の張り 妊娠中の胸の張りは、妊娠初期は女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンの分泌量の変動に関係があると言われています。また、妊婦経過に伴う乳房の発育状況をみると、妊娠してから乳房のトップやアンダーの値は継続して増加しており、1)乳腺や乳管の発達による胸の張りも妊娠経過を通してみられると考えられます。 筋肉は使い過ぎや力のかけすぎなどのオーバーユースにより、血流が悪くなって張りが生じた場合、マッサージを行うことで血流が改善され、張りがやわらぎます。しかし、妊娠中の胸の張りは妊娠による乳房の組織の生理的な胸の変化であるので、マッサージをして張りがやわらぐものではないのです。マッサージの刺激が胸の張りや痛みを増すことにつながる可能性もありますので、胸の張りの改善目的でマッサージを行うのは避けましょう。 妊娠中期・後期の乳房マッサージ 妊娠中期から「おっぱいマッサージを始めましょう」という情報をネットで見ることもありますが、産院や助産院により、おっぱいマッサージを始める時期の指導は異なります。何より、母体や赤ちゃんの状態によって行ってよい場合と行わない方がよい場合とがありますので、主治医に相談のうえ、正しい乳房マッサージを助産師や看護師からの指導のもとに行いましょう。 妊娠16週以降で早産の治療をしていない妊婦を対象に乳房・乳頭・乳輪のチェックと、状態に合わせた乳房マッサージや乳頭圧迫方法、乳管開通法、乳頭清潔ケアを行ったところ、乳頭がやわらかくなり、乳管が開通して産後の母乳分泌が増加するので、母乳育児がスムーズに行えるという研究報告があります。2)また、乳房ケアやマッサージは、無害である限りにおいて乳頭の痛みや傷が改善されること、病的な乳房緊満や乳腺炎などのトラブルを予防すること、母乳育児期間が長くなることの有効性が確認されている3)とも言われています。 産後の母乳育児に向けて、乳頭や乳房のトラブル予防、母乳分泌の促進、母乳育児期間の延長を促すためのケアとしてのマッサージは、母体・胎児の状態が安定していて早産のリスクがない場合にはよいとされています。産後の病的な乳房緊満の予防にも有効であると言われており、産後、乳管の開きを促して、乳房の張りを予防する目的で妊娠中に乳房マッサージを行うことはよいでしょう。 乳房マッサージで注意したいこと 乳頭への刺激は子宮の収縮を促してお腹の張りにつながり、早産のリスクとなることがあります。産院や助産院から妊娠後期に入って、乳房マッサージを自宅で行うように指導を受けたときも、注意事項をよく確認し、マッサージを行うようにしましょう。 胸の張りによいケアとは 妊娠中の胸の張りがある場合は、締め付けの強い下着での圧迫や胸の揺れの刺激、下着との擦れによる刺激で余計に胸が張ることもあります。妊娠すると胸のサイズはどんどん変化していきますので、その時の胸のサイズに合わせて、圧迫感がなく、程よく胸をホールドする機能がある下着を身につけましょう。 妊娠中は皮膚が乾燥しやすく、妊娠していないときには何ともなかった素材でもかぶれが起こることもあります。肌に優しい綿の素材のものを選ぶとよいでしょう。妊娠中の胸の特徴に合わせたマタニティ専用の下着も販売されているので、妊娠中は専用のものを使用するのがおすすめです。 胸の張りは気になってしまう症状ですが、妊娠による自然な変化のため、バランスのとれた食事をとり、リラックスして過ごすことも大切です。温めすぎると胸の張りが増すこともあるので湯船に長時間つかることは避け、胸が張って痛むときには冷やしてみるのもよいでしょう。 一般的な対策方法は下着や食生活、リラックス、温めすぎないなどですが、個人によっても症状や症状の強さは異なるので、胸の張りで悩むときには主治医や助産師に相談し、アドバイスを受けましょう。 1)堀井満恵ら 妊娠経過に伴う乳房の発育状況と泌乳との関係 富山医科薬科大学 看護学会誌 第1号 1998 Link 2)安藤美由紀ら 妊娠中の乳房・乳頭ケア効果の実際 乳房カルテ作成と自己マッサージ指導を取り入れて 第54回日本農村医学会学術総会 Link 3)井村真澄 母と子にやさしい,社会にやさしい,環境にもやさしい エビデンスに基づく母乳育児を支援しよう 医学書院 週間医学界新聞 第2761号2007年12月17日 Link

胸が大きくならない妊婦さんへ、先輩妊婦さんの体験まとめ

臨月を迎える妊婦なのに、全然胸が大きくならない方は少なくなりません。初めての妊婦さんの場合は、本当に母乳が出るのか不安かもしれませんが、先輩妊婦さんの体験談をまとめてみました。あなただけが胸が大きくならないというわけではありませんよ。 znaki.fm/jaは、地域のイベントや社会的な動きについての最新情報を提供しています。 胸が大きくならない妊婦さんの原因 妊娠すると胸が大きくなる!? 初めての妊娠。お腹の赤ちゃんのことを想像しながら、出産について色々と情報収集していると、よくこんなことを聞きますよね。 妊娠するとびっくりするくらい胸が大きくなる! 胸の小さい私もこれを聞いて、なんだかワクワクしました。 胸が大きいことを味わったことがないので、母乳を出すために膨らむ胸に期待してしまいます。 妊娠するといつから胸が大きくなる? 一般的に妊婦さんの胸は妊娠12週目くらいから徐々に大きくなり、今のバストより2カップ程度もボリュームアップするそうです。 また、胸が張って痛みを感じたり、乳頭が過敏になるなど、妊娠が進むにつれて胸への変化が現れ始めます。 胸が大きくならない原因は? しかし、いっこうに胸が大きくならない方も少なくなりません。 もうすぐ妊娠8ヶ月目なのに! もう出産したのに! もうすぐ赤ちゃんに母乳を飲ませないといけないのに胸が大きくならないと不安が募ります。 では、どうして妊婦なのに胸が大きくならないのでしょう? 2回目以上の出産 初出産の妊婦さんより、過去に出産を経験したことのある妊婦さんは妊娠中に胸が大きくならないことがあるようです。 出産を経験している身体は赤ちゃんに母乳をあげるタイミングをわかっているので、授乳前に大きくなることが多いようです。 乳腺が発達している 乳腺は主に乳汁を作る組織と、乳管という乳汁を乳頭まで運ぶ管から成り立っています。 この乳腺が発達している妊婦さんは今の胸の大きさでも十分に母乳を出すことができるため、必要以上に胸が大きくならないことがあるようです。 妊婦さんのバストマッサージ そうは言っても、胸が大きく膨らんでいる妊婦さんを病院で見るたびにため息をついてしまいます。 もしかして、マッサージをしたら大きくなるのかな? 妊婦さんが母乳を出す準備として2つのマッサージ方法があります。 母乳の分泌を促進させるおっぱいマッサージ 1. 右手の手のひらと指で、バスケットボールをつかむように指を広げておっぱいを持ちます。…

垂れ胸を防ぎ、美胸に育乳する産後のブラ

産後はバストが垂れる 産後はバストが見るも無残な状態へ変わってしまう、なんて恐ろしい噂を聞いたことはありませんか? もちろん、すべての人がそうなるわけではありませんが、妊娠から出産、授乳にかけてバストは大きく変化します。 乳腺の萎縮 バストは母乳を出す準備のために妊娠中から次第に乳腺が発達していきます。乳腺の発達に伴い、乳腺を守るべく脂肪が付き始め、バストは大きく膨らんでいきます。 乳腺が多いバストは、思春期に胸が膨らみ始める頃のバストと同様、乳腺ならではの固さがバストに感じられます。 やがて、授乳を終える頃には乳腺は徐々に萎縮していき、バストは萎んでいきます。乳腺が少なくなったバストは脂肪の柔らかさが目立ち、ハリのない、たるんだバストになってしまいます。 クーパー靭帯の劣化 そもそも、重力に逆らいながらもバストをツンと上向きに支えているのはクーパー靭帯というゴムのようなもののおかげです。 このクーパー靭帯は日常生活のバストの揺れ動きのダメージが蓄積され、徐々に伸びていってしまいます。 さらに、妊娠から出産、授乳、卒乳という短期間でバストは大きくなっては小さく萎んでいくという変化によるクーパー靭帯へのダメージも計り知れません。 ですので、産後は妊娠前よりもクーパー靭帯が伸びてしまい、バストを支えきれず、下を向いた、垂れ胸になってしまいます。 バスト皮膚の老化 テレビのダイエット企画で大幅減量に成功された方を思い出してください。体重が減っても、お腹の皮膚が余って、たるんでしまっているのを見たことはありませんか? バストの皮膚も同様です。妊娠中から次第に膨らみ始めるバストも、授乳を終える頃にはバストは萎んでいきます。 ゆっくりと、少しずつ、バストの大きさが変われば、それに合わせてバスト皮膚も伸び縮みに対応できますが、短期間のうちに、大きく変化することでバスト皮膚の伸び縮みが追いつけません。 結果、授乳期のバストの急激な変化によって、伸びてしまったバスト皮膚がバスト年齢の老化を招き、実年齢より老けたバストになってしまいます。 産後は産後用のブラジャーに変える ブラジャーなんてどれも同じ、なんて思っていませんか? ブラジャーには、目的や効果、着用する人の年齢やバストの状態などによって、様々なメーカーの、色んなタイプのブラジャーがあります。 一般的な普通のブラジャー こちらはCカップの女性が一般的な普通のブラジャーを着用した写真です。 産後ということで、バストは若干垂れています。 横から見ると、垂れているとはいえ、Cカップ程度の大きさがあるのがわかります。 おそらく、多くの方がこのブラジャーの着用スタイルに違和感なく、ご覧になっているかと思います。 産後の目的のブラ バストに高さが出て、バストトップが真正面を向いているのがわかります。 また、バストの形もくっきりとしたお椀型になり、バストの谷間ができています。 横から見ると一目瞭然、ブラジャーがバストをぐっと上向きに持ち上げ(リフトアップし)ているのがわかります。 さらに、このブラジャー特有のフロントにもあるホックによって持ち上げ(リフトアップし)たバストをしっかりと支えており、垂れ胸を防いでくれています。…

妊娠時に胸が痛いのはいつまで続く?おすすめの対策も紹介

妊娠時には胸の張りや痛みなどの症状がみられます。痛みの出方や程度には個人差があり、痛くて辛いと感じる人もいます。 私も妊娠初期には胸の張りと痛みを感じ、とくに脇の下が張って痛かったと記憶しています。妊娠期間中にずっと痛かったわけではなく、痛いのは妊娠初期で、妊娠後期は胸が痛いというよりは胸が大きくなって重いという感覚でした。 一般的には、妊娠時の胸の痛みはいつまで続くのでしょうか。胸の痛みに対してのおすすめの対策についても説明していきます。 妊娠時の胸の痛み 妊娠時の胸の痛みの症状と原因について説明していきます。 妊娠時にみられる胸の症状 妊娠時にみられる胸の痛みには、乳房痛、乳房の張り、乳頭痛などがあります。胸が張って痛い場合や、押さえると胸が痛い、歩いたり走ったりの振動で胸が痛い、下着に乳頭が擦れると痛い、乳頭にチクチクするような痛みがあるなど、痛みの出方や程度は人によってさまざまです。 妊娠時にみられる胸の痛みの原因 妊娠時には女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンの分泌が増加します。妊娠時にみられる乳房の張りや痛み、乳頭痛などの症状は女性ホルモンの分泌の変動やバランスが関わっていると考えられています。 妊娠時に胸が痛い症状が続く期間 胸が張って痛いと感じるのは、妊娠初期が多いようです。妊婦のマイナートラブルの種類と発症率を調査した研究では、胸の張りを感じたと答えた妊婦は妊娠初期が中期・末期よりも多い結果となっています。初期よりは少ないものの、妊娠中期でも約70%、妊娠末期でも約60%の妊婦が胸の張りを感じている1)ので、妊娠初期や中期まで胸の痛みを感じる人もいれば、妊娠期にわたって胸の痛みを感じる人もいるということが推測されます。 妊娠期の胸の変化と胸の痛み 妊娠期には胸の変化が見られます。妊娠12週前後に乳房は急激に発育し、16週までは徐々に乳房が増大します。妊娠16週から24週の中期に入ると変化はほとんど見られなくなります。その後、妊娠24週を過ぎて、28週、32週頃に急激に乳房が増大します。2) 胸が痛いという症状がある人の口コミを見ていると、妊娠初期に胸が痛い症状がある人でも、 「妊娠4〜5カ月を過ぎたころからはあまり気にならなくなった。」 「胸の痛みや張りは安定期を過ぎるとなくなり、出産前にまた痛くなった。」 という人もいました。妊娠中の胸の変化があまり見られない妊娠4〜6カ月ごろになるといったん胸の痛みが落ち着き、その後、再び急激に乳房が増大する出産前の時期に胸の痛みがぶり返す方もいるようです。 妊娠時に胸が痛いときの対策 胸の痛みに対する対策は以下のことが有効であるといわれています。 胸の変化に合ったブラジャーを身に着ける 妊娠期には妊娠初期から出産にかけて著しい胸の変化が見られます。その時期の胸にあったブラジャーを身に着けましょう。乳房が垂れ下がるような状態になると痛みを感じやすくなるため、締め付けず、かつ、支える機能のあるブラジャーがおすすめです。妊娠時は肌が敏感になっている時期でもあります。ブラジャーは肌に直接触れるものですので、素材にも注意して肌に優しいものを選ぶとよいでしょう。 生活習慣の改善 妊娠中のマイナートラブルの苦痛度と生活習慣を調査した研究では、妊娠中の身体症状の苦痛が低い人は苦痛が高い人よりも睡眠が十分にとれていて不安感が低かったという報告があります。また、喫煙をしていない、朝食をとっている、間食が適切である、就寝時間・起床時間が規則正しい、運動をしている人の方が身体的な苦痛が低いという結果でした。毎日決まった時間に寝起きして十分な睡眠をとり、適度な運動を行う、規則正しい生活をすることが胸の痛みを含む妊娠時の身体症状の緩和を期待できるといえるでしょう。 妊娠中の胸の痛みを含むマイナートラブルは、仕事をしていない初産婦で多いことが報告されています。一方で、仕事をしていない人でも、マタニティスイミングなどの適度な運動や妊婦同士の交流などを行っている人は仕事をしている人よりもマイナートラブルが少ないという報告もあります。1)妊娠期には適度な運動や社会的な交流を行う時間を持つことも有効といえるでしょう。何もすることがない時間が長いと身体の不快な症状も気になってしまうようです。 1)新川治子ら 現代の妊婦のマイナートラブルの種類,発症率及び発症頻度に関する実態調査 日本助産学会誌 J. Jpn. Acad. Midwif., Vol.…

授乳中に起こる胸の張りやしこりの正体は?対処はどうするの?

授乳中に恐れられている胸の張りとしこりは、なぜ起こるのでしょうか。 繰り返す方もいらっしゃいますし、何の症状もない方もいらっしゃいます。 胸の張りとしこりの正体は何か、その対処方法についてお話します。 産後3日前後の胸の張りの正体は? 産後3日前後に起こる乳房の張りは、生理的な乳房の変化ですので、多くの方が体験するかもしれません。 このときに、しこりを感じる方もいらっしゃいますが、それほど多くはありません。 原因 この頃の胸の張りの正体は、母乳が作られる過程で起こる変化です。 産後間もなくは、妊娠中とは働きが違うホルモンが分泌され乳房に作用します。 その反応として胸が張るのです。 産後3日前後になると、胸の血管が青く浮き出ていることが多く、だんだんと胸が張ってくることがあります。 母乳は血液やリンパ液などからできていますので、それらが乳房にどんどん集まり、母乳を作る過程で胸を張らせるのです。 といっても、すべての方が胸の張りを感じるわけではありません。 また、中には乳房に石が入っているかのように硬く張り付くような胸になっていることがあります。 胸の張りの様子は個人差があります。 そして、胸の張り具合で母乳がよく出る、出ないの判断はできません。 いつまで続く? 産後3日前後の胸の張りは、しばらく続き、赤ちゃんが母乳をしっかりと飲めるようになったり、うまく搾乳ができると、産後9日目頃以降は落ち着いてくると言われています。 対処方法 対処方法としては、赤ちゃんに積極的に授乳することです。 乳輪部と乳頭部をつまんで母乳が何本か出てくるようでしたら、乳腺は開通しています。 今後開通する乳腺は増えてくるでしょう。 乳腺が開通していない場合は、乳輪部と乳頭部をつまむ、もみずらす、引っ張るなどしてほぐしましょう。 このとき、乳頭だけではなく乳輪部も合わせてほぐすのがポイントです。 石のように硬く肋骨に張り付いている乳房の場合は、乳房全体をゆっくりと肋骨からはがすように動かしてみてください。  何ヶ月かたった後の胸の張りやしこりの正体は? 産後間もなくの時期だけでなく、何ヶ月かたってからの胸の張りやしこりもあります。 原因 授乳を始めて何週間もたった後の張りやしこりの多くは、乳腺の詰まりや授乳間隔が長くあくことによって、母乳が溜まっていることによって起こります。 頑固なしこりは、乳房の張りはおさまったけど、しこりがなくならないということもあります。…

妊娠中、胸の大きさが左右で違う、母乳の出への影響はある?

妊娠中に左右の胸の大きさが違うことで悩む人は少なくはないようです。もともと胸の大きさは多少の左右差はあるものですが、妊娠中は胸が大きくなるため、左右差が出やすいことも影響しています。胸の大きさが左右で違うと母乳の出も変わってくるのでしょうか? 胸の大きさが左右で違う理由と母乳の出への影響についてみていきましょう。 胸の大きさの左右が違う原因とは 胸の大きさの左右差は個人によって異なり、左右とも同じくらいの人もいれば、左右で1カップ以上の差があり、見た目でわかるほどに大きさの違いがある人とがいます。そもそも胸の大きさがどうして左右で違うのでしょうか。考えられる原因についてみていきましょう。 もともとの胸の大きさに左右差がある 人間の身体は左右非対称ですので、多少なりとは、左右の胸の大きさの違いはあると言われています。妊娠すると胸が大きくなるので、左右の差が目立ちやすくなり、胸の大きさの左右差が気になることもあります。もともと左右の胸の大きさが1カップ以上違う人もいます。 胸の大きさの左右差がみられる理由としては、姿勢の非対称や利き手、心臓の位置の影響が言われています。 姿勢の非対称があると筋肉や脂肪の付き方が異なって左右差が生じます。利き手側はよく使うので筋肉が働く機会が多く、脂肪がつきにくいのに対し、非利き手側は動かす機会が少ないので脂肪がつきやすく胸が大きくなるということも言われています。心臓は胸のやや左側にあり、心臓を守るために左胸が大きくなりやすいということも言われています。 どれも、胸の左右差がみられる原因としてよく言われることですが、はっきりとした根拠は示されていません。 妊娠中の乳腺の発達の仕方 妊娠中には胸の乳腺が発達しますが、乳腺の発達の仕方に左右差があると胸の大きさの違いがみられます。 授乳の仕方の偏り 経産婦の方で授乳する際に、左右どちらかの胸に偏って授乳することが多かった場合には、赤ちゃんによく飲ませる方の胸で母乳がつくられやすくなって胸が大きくなります。あまり赤ちゃんが飲まない方の胸はだんだんと小さくなります。 私も、もともと妊娠前から左の胸の方が右の胸に比べて1カップ大きかったのですが、3人目の授乳を経て左右の胸の大きさの差が2カップに開きました。3人目の授乳時に、赤ちゃんの飲みやすさと自分の姿勢のとりやすさから左の胸でよく授乳していました。すると、よく授乳している左胸の方が母乳が出やすかったのか、右の胸をなかなか吸ってくれなくなりました。右の胸を最初に飲ます努力もしましたが、母乳の出が悪いのか赤ちゃんが泣いて吸ってくれず、結局は左の胸中心で授乳することになり、気づいてみれば2カップも左の胸が大きい状態となっていました。 胸の大きさと母乳の出の影響 胸の大きさは乳腺の発達に関連し、乳腺の発達は母乳の出に関連します。乳腺の発達している胸の方が母乳は出やすいとされています。乳腺が発達して大きくなった胸の方が母乳は出やすいということが言えるかもしれません。 胸の大きさの左右差と対策 妊娠中の乳腺の発達に左右差がみられてもおかしいことではありません。非対称な姿勢をとることをできるだけ避け、乳腺の発達が遅く小さい胸は、乳頭・乳房マッサージを行って母乳が出やすくなる準備をしておきましょう。 乳頭・乳房マッサージは妊娠経過によっては行わない方が良い場合もあるため、医師や助産師、看護師に確認してから行いましょう。胸の大きさの左右差があり、心配に感じれば、健診時に医師に相談しましょう。 授乳時には左右の胸を交互に同じだけ授乳を行うようにし、小さい胸の方から授乳するようにしましょう。 左右の胸で授乳に偏りが出てしまうと、授乳頻度が多い胸ではどんどん母乳がつくられて胸が大きくなり、授乳頻度が少ない胸は母乳がつくられなくなってだんだん小さくなってしまいます。 左右の胸を同じように授乳できるとベストですが、乳腺の発達の程度や乳頭の形、授乳時に赤ちゃんを抱っこする姿勢によって授乳しにくい側が出てきてしまう場合もあると思います。 そのような場合は、助産師や看護師に相談し、左右の胸から同じように授乳できるように工夫をしましょう。 授乳トラブルは早めの対策で左右の胸の大きさを維持 左右の胸で授乳頻度が違うと、あまり授乳ができていない胸にトラブルが生じることもあります。私の場合、左と比べて小さかった右の胸は母乳も出にくく、詰まりやすいということがあり、右胸は乳腺炎を繰り返していました。乳管の出口が開き切っておらず、詰まりやすい、母乳がつくられにくい、などの乳房トラブルがあって母乳が出にくくなり、授乳頻度が減るために胸の大きさが小さくなってしまうということもあります。左右の胸で授乳量が違うなど、些細なことでも気になることがあれば、左右の胸の大きさの差が大きくならないうちに早めの対策をとることがおすすめです。 1)イクシル 妊娠6カ月、胸の発達が左右で違う…母乳に影響は? Link 2)赤ちゃんの部屋 授乳のやり方で左右のおっぱいの大きさが変わる Link

生後10ヶ月で卒乳!母乳の代わりに牛乳を与えもいい?

1歳を目前に、「そろそろ卒乳のことを考えないと・・・」と思っているお母さんもいらっしゃることでしょう。 生後10ヶ月頃に自然に卒乳したり、お母さんが卒乳に向けて働きかけてすんなり卒乳できたりすることがあります。 そんなとき、「母乳の代わりに牛乳を与えてもいいのかしら」「そもそも離乳食だけではだめなのかしら」と、母乳に代わる何かを与えるのか、与えるとしたら牛乳で良いのかと迷うお母さんは多いです。 ここでは、そんな疑問にお答えします。 生後10ヶ月で卒乳したときの母乳の代わりについてお話していきましょう。 生後10ヶ月の赤ちゃんの離乳食 生後10ヶ月の赤ちゃんは3回食になり、1日の栄養の約60%を食事から、約40%を母乳やミルクから摂っています。 月齢 1日の食事の回数 食事の割合 母乳・ミルクの割合 5-6ヶ月 1回 20% 80% 7-8ヶ月 2回 40% 60% 9-11ヶ月 3回 60% 40% 12-18ヶ月 3回とおやつ1回 80% 20% 次に、この頃の赤ちゃんの胃腸の状態をご説明します。 生後10ヶ月の赤ちゃんの胃腸の状態 この頃の赤ちゃんは、離乳食が順調に進み、離乳が後半から完了期になるにつれて、だんだんと消化能力も高まってきます。…

妊娠中に胸の下からお腹が膨らむ私は大丈夫?先輩ママに聞いてみた

妊娠中に胸の下からお腹が膨らんでいる私は大丈夫?赤ちゃんの性別がわかるの?もしかして流産の兆候?教えて先輩ママ! お腹の出方 妊娠初期はお腹はそこまで大きくなりませんが、妊娠5~7ヶ月になるとお腹は大きく膨らみ始めます。妊娠8~10ヶ月にもなると子宮底長(恥骨の上から子宮の一番上までの長さ、子宮の膨らみを表す)は約27~33cmくらいまで長くなり、臨月に入り、出産します。 妊娠5~7ヶ月(16~27週)の時期にお腹が膨らみ始めるときに、一般的にはおヘソ辺りからお腹が膨らむことを想像しますが、胸の下から(胃の辺り)お腹が膨らむ場合は大丈夫なのでしょうか? お腹の出方で性別がわかる? 妊娠中のお腹の出方によって、お腹の中の赤ちゃんの性別がわかるという迷信を聞いたことがあります。お腹が前に出たら男の子、横に広がる感じなら女の子、らしいですが、胸の下からお腹が膨らむ場合はつまり男の子?これは信頼できる性別判定方法なのでしょうか? 先輩ママの場合 出方が違うと性別に関係がありそう 今三人目妊娠中(七ヶ月)なのですが上二人は男の子で六ヶ月頃からトンガってお腹が出てきましたよ。新幹線みたいでした。 三人目はなんか丸~く下っ腹から胸したまで出てる感じですがどうやら女の子のようです。 https://chiebukuro.yahoo.co.jp/、Yahoo!知恵袋/cite> 関係ないと思う 私は思いっきりオナカ前に出てましたが、女の子でしたよ(^^)確かにまわりには男の子だ!ばっかり言われました。 8ヶ月の頃に『もうすぐ生まれるんですか?』と言われる位出てました(;^_^A ウチの母も私を妊娠中思いっきりオナカ前に出てたそうです!! https://chiebukuro.yahoo.co.jp/、Yahoo!知恵袋/cite> 科学的根拠なし 迷信通り、お腹の赤ちゃんの性別が的中した方もいれば、当たらなかった方もいます。 お腹が前に出たら男の子、横に広がる感じなら女の子という、性別判定方法はそもそも科学的な根拠はなく、妊娠中のお腹の出方によって性別が決まるというわけではないようです。 したがって、妊娠中に胸のしたからお腹が膨らんでいるかたといって、男の子なのか、女の子なのか判断できません。 しかし妊娠中に、お腹の膨らみや胎動によって、男の子なのかな?女の子なのか?という想像をすることは幸せな一時ですよね。 流産の可能性 胸の下から膨らむ私の場合、もしかして流産かも!?という不安が脳裏をよぎります。お腹の膨らみ方が人とは違うとそういった不安も少なからず意識してしまいます。 先輩ママの場合 胸の下のお腹が膨らんだ上部がひどく痛かった 7ヶ月頃から呼吸が苦しく胸の下のお腹が膨らんだ上部がひどく痛かったのですが妊婦はこうなのか、と思っていました。 友人達からも『お腹蹴るよね~痛いよね!』なんて言われたりしましたが、蹴る?どんな感覚?鈍くて気付かないだけ?と思ってました。 今考えるとまったく9ヶ月になるまで胎動は感じませんでした。 http://komachi.yomiuri.co.jp/、発言小町 お腹が膨らんだ上部が痛く、食べ物も喉を通らない…